いんぴに本文2
□露出禁止措置。
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「あっちぃ〜…」
音楽番組のリハーサル中。
あまりの暑さに服の裾をパタパタとして、
風を取り込んでいた。
そんな些細な事がダメだったらしい。
今のオレの状況は、ドンウにベッドの上で正座させられていた。
「あの、…ドンウ?」
「ソンギュヒョンわかってないでしょ」
足が痺れてきたからそろそろ解放させて欲しいんだけど、目の前のドンウの目は珍しくつり上がったまま。
組んでいた腕をほどいて、下を向いていたオレの顎を持ち上げて目を合わせられる。
「もうあんな事出来ないようにしてあげるよ」
「??」
ドサリとベッドに倒される。
話の流れについていけなくて、反応が遅れていると、ドンウはどんどんテキパキと進めて行く。
着ていた服は、全部脱がされて
手首は縛られてベッドに縛り付けられた。
「んっ、ドンウ…外して…っ!」
「ン、だってヒョン暴れるでしょ?」
暴れるような事すんのかよ?!
動かせる足をバタバタと動かすけど、
ドンウにガッシリのし掛かられてピクリとも動かせなくなった。
「ドンウっ!」
「静かにしてよ…んっ、」
「っ、なにして…」
こうゆう仕事をしてるから、
身体に跡が残らないように気をつけていた。
ドンウに跡を残したいと言われても、頑なに拒んでいたのにさっきから跡を残す時のピリッとした痛みが止まない。
「んっ、ちょ…ドンウ!」
出来るだけ身体を捩るけど、そんなのお構いなしにどんどん跡を残していくドンウ。
「やめ、…っ!」
「…泣いてんの?」
オレの嫌がる事はしないドンウがこんなにやめてと言ってんのに、顔も上げずに跡を残して行くのを見ていると、これはドンウじゃないんじゃないかってバカな事を思ってしまって、涙が出てきた。
はぁ〜とため息をついて、オレの身体から離れたドンウに更に涙が出てきて止まらない。
「そんなに嫌だった?」
スルスルと腕の拘束を解いてくれて、身体を擦ってくれるけど涙は全然止まらない。
「うっ…ひっく…」
言葉を発したくても、嗚咽しか出てこなくてフルフルと頭を振るしか出来ない。
そんなオレをまたため息を吐きながら、
頭を優しく撫でてくれるドンウは、いつものドンウみたいでそろそろと顔を上げると、ん?と涙を脱ぐってくれた。
「ゴメンね?…でもヒョンが悪いでしょ?」
目尻にチュッとキスして、落ち着かせてくれるドンウに身体を預けてるとなんでこんな事したのかって話してくれた。
「あんな大勢のいる所で、露出するなんて…」
「は?」
涙は止まったけど、露出ってほどの事じゃないのにドンウの怒りの着火点がよくわからない、まぁここは素直に謝っておこう。
「も、しないから…」
上目遣いでそう言えばドンウは大抵許してくれる。
けど、今日はそうはいかないみたいで、またドサリと身体を倒された。
「うん。絶対しないように身体に覚えさせる」
「えっ、あの…ドンウ…?」
上目遣い作戦は失敗に終わったようで、
あの後ドンウの言葉通り身体には、もうしないよう教え込まれた。
「わっ!ソンギュヒョン、なにそれ…」
「虫刺されだ…」
「うっわ…背中まで、ドンウやるぅ〜」
「虫刺されだ…」
「ソンギュヒョン。人前で服脱ぐなって言ってるでしょ?」
「ひっ!ド、ドンウ!!だって、仕方な…」
「着替えるならフィッテングルーム入る。ほら、おいで?」
「(ウヒョン!助けろ!!)」
「(ムリムリ頑張って〜)」
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