いんぴに本文2

□やめられない
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オレ、ソンギュヒョンの怒った顔好きなんだよねぇ

そうソンヨルとかミョンスに言ったら、なんて悪趣味なんだ…って言われたけど。(ウヒョニには、殴られた)


「ホヤ?なぁ、オレのプリン知らない?」


冷蔵庫にしまっておいたんだけど…って、
風呂上りで湿った髪をタオルでワシャワシャと掻きながらソファーに座るオレに近づいてくる。

ヒザの上に乗るように促せば、当然のように座って、なぁ知らない?って風呂上りのいい匂いをさせながら見つめてくる。

そのいい匂いに引き寄せられて、首筋に顔を埋めればくすぐったそうに首をすくませる。


「くすぐった…なぁ、知らない?オレのプリン」


まったく…そんなにオレとの甘いひと時より、
風呂上りのプリンの方がいいの?

そんなんだから、オレに意地悪されちゃうんだよ?


「ん。食べた」

「…は?なに?なんだって??」


膝の上にいたソンギュヒョンは、立ち上がってそのかわいい顔の眉間にシワを寄せていてもかわいい(←意味不)


「だーかーらー食べた。プリン。あったから」

「あ、あったからって…ちゃんとソンギュの!って書いてあったろ!!?」

「そうだっけ?」


ふざけるな!!って頭にかけてたタオルを床にぺシリと投げつけて、プルプル震えてる。


「オ、オレがどれだけ、…どれだけ楽しみにしていたと思ってんだ!!」


たかがプリンを食べられたくらいで、
最年長のしかもリーダーがこんなに怒るなんて…ってのもどうかと思うけど。


「ゴメンってば…買ってくるよ」

「そうゆう問題じゃない!!」


涙目になって怒りからか顔を真っ赤にして、
細い目を更に細くしてオレを睨んでる。


うん。最高。

この顔が好きなんだよねぇ。

ソンギュヒョンにその目で見つめられると、身体がゾクゾクして熱を持ってくる。

(オレ、変態じゃないからね?)


「なに、ニヤニヤしてんだよ!話聞いてんのか?!」


そろそろ、かわいい細い目からキレイな涙が零れそうなんで、怒らせるのはこれで終わり。


立ち上がってソンギュヒョンを抱き締めれば、案の定離せとバタバタ暴れるけど、
頬にキスをひとつして耳元にゴメンね?と呟けば、空気が抜けていく風船のように怒りもどんもんしぼんで行くのがわかる。


「ゴメンね?ソンギュヒョン」

「…もういい…」


あんなに怒っていたのに、今はもう違う意味で顔を赤くしているソンギュヒョンがかわいくて、仕方がない。


「もう、怒ってない…?」


ちょっと眉毛を下げて、上目遣いで謝ればこのケンカは終わり。

ソンギュヒョンは、怒ってないと言って胸に擦りよってくる。

オレは、これを確認したら待ってました!とばかりにソンギュヒョンをソファーに押し倒す。


「なっ、…おぃ!ホヤ!」

「仲直りしよう?」

「な、仲直りって、…もういいって言ったろ?!」


バタバタと暴れる足や手が邪魔だけど
まぁすぐに、ふにゃふにゃになっちゃうから問題ない。


「イヤ?」


こう聞かれたら、イヤと言い返せないのは毎度の事


「イヤ、…じゃぁ、なぃけど、…っ」


オレの熱くなった部分をソンギュヒョンの足に擦り付ければ、顔を真っ赤にさせてバカと呟いて手をおずおずとオレの背中に回してくる。


「じゃぁ、仲直りしよっか…」

「んっ、…ぁっ」


やっぱり怒ってるソンギュヒョンもいいけど、
トロンって蕩けた顔のソンギュヒョンのほうがかわいいかな!!























「ホヤ!!オレのアイス食べたろ!!!」

「え〜?食べてないよ」

「ソンジョンが見たって言ってんだ!!お前毎度、毎度人のもん食うなよ!!!」

「(あぁ〜口尖らせちゃって!かーわーいーい!!)」






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