いんぴに本文2
□熱さまし
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「ソンギュ、暑くない?」
「暑い〜なんかないかな…」
がさごそ冷凍庫を漁って見つけたのは、
ひとつの棒アイス。
「オニュ〜アイス発見したぁ〜」
「ナイス〜!!」
「でも、1個しかなかったから一緒に食べよう?」
オニュの隣に座って、パリパリと包装を取る。
はい。ってオニュに渡したけど、先に食べていいよって言われた。オニュは優しいなぁ。
「ん〜美味しい〜!オニュも食べて〜」
「んっ、…おいし、」
ふたりで食べるアイスは、美味しいなぁ〜
あっという間になくなっちゃったけど…
「あぁ〜もう暑いぃぃ」
「ふふ、ねぇお風呂入ろっか?」
「お風呂〜?暑いじゃん」
「水風呂。さっぱりするよ?」
もうオニュは、入る気満々らしい。
オレの手を引いて、脱衣場で服を脱いでる。
「オレ入るっていってないけど、」
「気持ち良いよ?入ろう?」
いいって言ってないのに、スルスルと服を脱がされて、チュっとキスされる…
むぅ…そんなんで、許しちゃうのもオレの悪い所なんだろうなぁ…。
まだ水の溜まってない湯船にふたりで入って、後ろからオニュに抱きしめられる。
「ちょっと冷たすぎない?お湯も足したほうが…んっ、オニュ?」
「すぐ、熱くなるから大丈夫だよ」
そう言えば、オニュの手が身体をはいまわって、お風呂場に水の音と声が響いた。
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