いんぴに本文3

□生徒会室の秘密 *
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「ソンギュ〜これさぁ〜…」

「…ウヒョナ、百歩譲って敬語はいいとして、せめてヒョン付けろよ」

「えぇ〜なんで?」

「後輩からタメ口なんて、生徒会長としての威厳がなくなんだろ」


そんなの今更でしょーって抱き着いて、「ここがね」って話を続けるウヒョンにため息をつくしかなかった。




嵐のようなウヒョンが生徒会室から去って、一息つく。

あいつ副会長のくせにどうしてあんなにアホなんだ…

だから、今回の生徒会選挙を人気投票みたいな方法にすんなって言ったのに…。

まぁ、幼馴染だから仕事はやりやすいけど。



校庭を走り回るサッカー部、陸上部。


「あれ…?」


陸上部にいるハズの人物を探しているんだけど、…いない?


授業はよくサボる不良みたいなヤツだけど、部活だけはサボらないで毎日出てる。


「誰探してんの?」


ガチャリと扉が閉まった音の後にカギがかかる音がした…心臓が飛び出るかと思った。

だって、今探していたヤツが目の前にいるんだもん。


「ホ、ホヤ…部活は?」

「ん?休憩」

「そ、そう」


ホヤがニコニコ顔でどんどん近づいてくるのが怖くて思わず後ずさっていたが、
そんなに広くない生徒会室と元々窓際にいたのがあだとなって、呆気なく追い込まれてしまった。


「ねぇ、さっき向こうの校舎から見えたんだけどさ」

「な、なにを…?」


髪の毛をサラリと撫でられたのがくすぐったくて、思わず目を瞑ってしまうといきなり唇を塞がれた。


「んんっ!…んっ、ちょ、ホヤっ!」


半開きのカーテンがユラユラ風に揺れて、反対側の校舎からこの光景が見えてしまいそうで、ホヤを押すけど、全然離れてくれない。

むしろどんどん口付けが深くなって、離れる頃には肩で息をしていた。


「はぁっ、…はぁっ、」

「ねぇ、ソンギュはオレのだよね?」


まだ息が整えれなくて、コクコク頭を動かして肯定を示す。


「じゃぁ、さ…お仕置き、ね?」


まったく「じゃぁ」の意味も「お仕置き」の意味も理解出来ないうちに床に押し倒されて、ネクタイで手首を縛られた。



*



「あっ!…あぁん!」

「ソンギュ〜いくらカギ掛けたっていっても声抑えたほうがいいんじゃない?」


室内には、媚びたようなオレの鳴き声と
クチクチいう下半身の音と、機械的な音。


「ホ、ヤぁ…抜いて、やだっ、…あぁっ!」


前はホヤの手で音がするくらい抜かれて、
後ろにはどこから出したのか小さなバイブが入れられていた。


「なんで?ココに当たると凄く気持ちよさそうにすんじゃん」

「やぁっ!…やぁ、ダメっ…、そこやだぁ」

「涙流すほど気持ちいいんじゃん」


そこばかりバイブが当ると頭がおかしくなりそうで、怖い。どうにか、抜いてもらえるようにしなきゃ…


「ホヤぁ…抜いて、…ぁん」

「これだけでイってみる?」

「やだっやだっ!…ホ、ホヤがいぃ!」

「…は?」


こうなったら自棄だ!


「ホヤ、ので…イきたい…」

「…」


バイブを動かす手は止まったけど、抜いてはくれてないから中で振動したまま…これも結構キツいんだけど、…もう一押しか?


「ホヤぁ、…ホヤの、イれて…?」

「…なにそれ、」

「え、…ぁ、ちょ、…あぁん!」


入っていたバイブは抜いてくれたけど、いきなり最奥までホヤので突かれて全身に電気が走る。


「可愛すぎでしょ…まったく、」

「ぁっ、やぁっ…」

「やぁ、はナシ。欲しいっていったのは、ソンギュでしょ?」







「たっぷり楽しんで。」


そう笑ったホヤに、失敗した事を覚った。



*


「さぃあく…」


ポ○リ買ってくるって行って出ていったホヤを待っている間に室内の換気。

マジで最悪…声はガラガラだし、手首にはうっすら鬱血の跡。

明日この鬱血をどう隠そうか頭を抱える。


「なぁにが、最悪?」


ピトリと頬っぺたにペットボトルを当てられて、小さな悲鳴が出たけどすぐにコホコホと咳がもれて声にならなかった。


「ほら、早く飲みな?」


キャップを開けて差し出してくれるのは、優しいと思うけどこうなったのはお前のせいだからな?!


「なに、睨んでんのさ。悪いのはソンギュでしょ?」

「コホっ、…オレが、何したって?」

「わかってないから、たちが悪いんだよ」

「何だよ…、」

「まぁ、次気を付けて〜」

「教えてくれたらいいのに…」


ホヤがオレのせいって言って、一方的に怒って抱くっていうのがよくあった。

別に殴られるとかはないし、その後は、めちゃくちゃ優しいから許しちゃうんだけど、理由は聞いても絶対教えてくれない。

「自分で気付かないと意味ないの」ってはぐらかされる。


ポ○リを飲みながら、チラリとホヤを見ると
ん?って優しく頭を撫でてくれる。

…こうゆう所がズルいんだよな…


「ソンギュそろそろ帰ろう?今日はうちにおいで?」

「…オレ、今日もうスる気ないけど、…」

「可愛い恋人と過ごしたいだけだよ」

「かわいくないし…」

「可愛いよ…だから、」


「ちゃんと気を付けてね」って、おでこにキスされたけど、意味が全然わからない。


「なにに?」


そう聞いたらホヤがでっかいため息ついて、カラカラと室内の窓を閉め始めた。













「幼馴染みには気を付けて…って、言えるか」





muuさんのホギュリクエスト品です(。・v・。)
遅れましたが、受け取って下さい〜
NoReturnでお願いしますw(*_ _)

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