いんぴに本文3

□マジでか!
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「ヒチョルヒョンご馳走さま〜」

「はぁ、お前らマジ食いすぎだろ。ソンギュの食いっぷりが可愛くなるな」

「ヒュー!ラブラブだね!」


最近付き合いだしたヒチョルヒョンと後輩のソンギュ。
お祝い〜と称して、ドンへとオレとご飯に誘ったんだけど、やっぱりそこはお兄さんだからオレが払うって言ってくれた。


『こちら、お会計になります』


ヒチョルヒョンが店員さんにカードを渡して、そういえば。って何か思い出したみたい。


「この間ソンギュと飯食ったんだけどさ」

「なにノロケ話〜?」


ドンウの茶化しにも気を悪くする事なく、戻ってきたカードを財布にしまいながら、まだ残っているご飯に手を伸ばして話し出す。


「会計の時にカード忘れたのに気付いてさ」

「え、マジで?ヒョンあんまり現金持ち歩かないじゃん」

「ソンギュに払って貰っちゃった〜っていう話ですか?」


パリポリきゅうりの漬け物を食べながら、「オレがそんな事するかよ!」ってキレられた。


「いや、現金あったんだけどさ、ギリ足りなくてさぁ」

「借りたんでしょ?」

「やーどうしようかなぁって、悩んでたら店員がさ、」

『今ならボクの目の前でキスを見せてくれたら消費税分タダにしますよぉ』

「っていうからさぁ、」


カラン、と箸を落としたオレにドンヘがチラリと視線を寄越したけど、続けるふたり。


「ソンギュの腰引いて、その店員の前でブッチューとキスしてやったんだよ」

「え?!それでマジで消費税分タダになったの?」

「おぉ。店員空気読んで更に割引してくれたぜ」


空気読んだとかじゃないでしょ?!
絶対マジか?!冗談で言ったらマジでやったよ!どうするコレ?!!ってパニクった挙げ句の割引でしょ!!

何が「よし」なのかわかんないけど「よし、帰るか!」って席を立ったヒチョルヒョンとドンへの後をあまりの衝撃にフラフラしながらついて歩く。


「ねぇねぇ、ヒチョルヒョン!そのお店どこ?今度ヒョクチェと行きたい!」

「…おい…オレはキスなんてしないぞ…」


ドンヘの頭の中が嫌なほどわかって、頭が痛くなる。


「えーなんでー?消費税タダだよ?」

「お前人前でそんなにキスしたいのかよ!」


と頭を叩けば、ニヤニヤ顔のヒチョルヒョンがドンへにコソコソなんか言ってる。


「ほんと?!」

「あぁ、ヒョクチェはツンデレだからな」


絶対いいアドバイスじゃないなと思ったから、ふたりを置いてスタスタ歩いて、最近教えて貰ったソンギュのカカオトークに「相談があるんだけど(T_T)」と送信した。








キス割と書いてあるポスターを◯イッターで見ましたので、…キス魔のヒチョルさん登場。
 

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