いんぴに本文3
□38.気づく
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【38.気づく】
あ〜カッコイイなぁ〜
金髪にして、なんか更にカッコ良くなったんじゃない?
ヤバイ、ヤバイ。
金髪に軍服風の衣装とか最高じゃんかぁ…
これで、更にファンも増えるんだろうな…。
今日は、音楽番組の特番で今はSHINeeのリハを観覧中。
はぁ〜あの腕グルグルするのは、意味不明だけどカッコイイわぁ〜
「ソンギュヒョン、ソンギュヒョン」
一緒に観ていたソンジョンがコソッと耳打ちしてきたけど、視線はオニュに固定。
「なに?ソンジョン」
「ヒョン、あんまり見すぎちゃバレるんじゃないんですか?」
「は?!」
思わず出た大きな声にスタッフの人に怒られつつ、ソンジョンの首根っこを引き寄せた。
「な、なに、見すぎって…」
「もう!だーかーら!あんまりオニュ先輩ばっかり見てたらバレるんじゃないのかなぁって!」
「な!そ、見てない、し!!」
「めちゃくちゃ見てたじゃないですかぁ!」
『そこ!うるさいですよ!!』
スミマセン…とソンジョンとスタッフさんに謝って、ステージ上を見ればオニュとバッチリ目があった。
ニッコリ。
笑ったオニュに顔が熱くなるのがわかる。
…あぁ、暗くてよかった…。
「ほらぁ、バレたじゃないですか」
「う、うっさい…////」
恥ずかしいけど目があったのは、素直に嬉しい。
その後もソンジョンにからかわれながらも、見続けた。
*
「ボクそんなにカッコよかった?」
「へ?////」
「すんごい、見てたけど」
リハが終わったオニュに腕を掴まれて、開いていた楽屋に押し込まれて、只今抱き締められ中。
下から見上げるように顔を覗き込まれて、思わず息が詰まる。
ねぇ、どうなの?ってギリギリ襟に隠れて見えない所にキスされて、慌てる。答えないとどんどんキスマーク付けるつもりだ!
「う、…うん///」
「うん?なにが?」
何がなんて気づいてるくせに、ニコニコ笑いながらまたチュウと首にキスされる。「あ、付いちゃった…これ見えちゃうかな?」っていう声に恥ずかしさをこらえて、オニュの顔を見つめて欲しがっている言葉を紡いだ。
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