いんぴに本文3

□44.眠る
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【44.眠る】



コンコン、というノック音にドア近くにいたミョンスが出てくれた。

…あれ?誰だったんだろ…帰って来ないし、声も聞こえない…

覗きに行けば、丁度顔を上げたソンギュヒョンがいてビックリ!お互い大きな声を出してしまった。


「な、ヒョンなにしてるんですか?ビックリしたぁ…」

「な、なにって…」


そんなにビックリしたのか、顔がたつ赤いソンギュヒョンはなんでか枕を持っている。


「ソンギュヒョン、なんで枕持ってるんです?あれそういえばミョンスは?」

「…////」


キッとオレを睨んだソンギュヒョンは、横をすり抜けてオレのベッドに寝転んじゃってる。


「ヒョン?」

「〜〜っもう!察しろよ!!」

「ぎゃっ!」


ソンギュヒョンが投げつけた持参した枕が見事ヒットして、変な声出しちゃった…

えーっと、察しろ…?察しろ……


「…ヒョン、一緒に寝たいんですか?」


ストレートに言うな!!と今度は腹に1発食らったけど、そんなの痛くない位に嬉しかった(いや、痛いけどね!これ赤くなってるよ!)


「んふふ、オレも一緒に寝たいです」

「……」

「あ!だからミョンスいないのか!」

「……////」


ぐふぅっ!ヒョン!無言で殴るのやめてってば!(宣言されてもダメだけど)
…そんなに照れなくていいのに…

ニヤニヤしてるのが、気に障って起き上がろうとする身体を抱き締めてベッドに寝転べば、大人しく擦り寄ってくる…ほんと、ツンデレ…。


「ソンギュヒョン、おやすみなさい」


オデコにキスして、布団を胸までかけてさぁ!寝ましょとヒョンを抱き締めなおして目を瞑れば「なぁ」と呼ばれて、可愛いひと言。

もう、ほんとツンデレどうにかして!
そんな所も可愛いけどね!














「寝ちゃうの…?…なんでミョンス追い出したのか…察しろってば…バカ…」

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