いんぴに本文3
□ヒマつぶし
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「あ〜…機材故障とか…ありえないだろ」
「仕方がないじゃない」
このあと仕事がなかったからまだよかったものの、このヒマな時間はどうしてくれようか。
移動の車の中で十分に寝てしまったから、眠くないオレはヒマを持て余していた。
ドンウ、ホヤは音楽作りに集中していて楽しそうだ。
ソンヨル、ミョンス、ソンジョンは持って来ていたゲームで遊んでる。
「あ、ソンギュ、ゲームしよ」
「はぁ?オレ、ゲームなんて持って来てねーよ?」
これこれ!!とウヒョンがアホっぷりに磨きをかけて持ってきたのは、ポッキー。
「…これでなにすんの?」
だいたい察しはつくけど、一応聞いてみる。
「ポッキーゲーム!しよ!!」
アホかわいい顔で言ってきたその言葉に頭を抱える。
「やんねーよ」
「なんで?ヒマなんでしょ?やろ?」
「やだ」
「えー…」
じゃぁ、って怪しく目を光らせたウヒョンに、背筋がざわつく。
…嫌な予感しかしない。
「じゃぁさ、ディープなキスとポッキーゲーム、どっちがいい?」
「どっちも、」
「どっちがいい?」
「…ポ、ポッキーでお願いします」
「あれ?ウギュヒョンは?」
「ソンジョン、ヒョンたちを繋げて呼ぶんじゃありません」
「でも、どこいったんだろ?」
「…まぁ、まだまだ時間はあるみたいですし…いいんじゃないんですか?」
結局喰われるソンギュね。