いんぴに本文3
□可愛くて、
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珍しく宿舎には、オレとソンギュヒョンのみだった。
「ヒョン、今日のご飯なんですかぁ?」
「あ、コラ。離れろミョンス」
「せっかくふたりっきりなのに〜」
「バカっ、…今日はハンバーグ!大人しく待ってろ」
ソンギュヒョンに背中を押されてキッチンを渋々後にした。
あ〜ぁ、本当せっかくふたりっきりなのに。
もう少しラブラブしたい…。
「ミョンス〜、出来たから持っていって〜」
「はぁい」
ソンギュヒョンお手製のハンバーグと、
シャキシャキ大根サラダ。うん、ソンギュヒョンは、いいお嫁さんになりそう。オレのね!
「はぁ〜美味しいです!」
「そう?よかった」
ポーカーフェイスな様に見えるけど、口角上がってるのがわかる。
可愛いなぁ。
「あ、ミョンス、」
「ふぁい?なんですか?」
「ご飯付いてる」
取ってあげるっていうソンギュヒョンに、
わけがわからない。だってオレまだご飯食べてないし。だからご飯粒が付いているわけがない。
「目瞑って?」
「??…はぁい」
わからないけど、目を瞑れば頬に軽く何か当たった。
「え、…ソンギュヒョン?」
「…と、取れたよ…////」
席に戻ってモクモクと食べ始めたヒョン。
オレといったら頬に手を当てたまま、ポーっと固まってしまった。
「いま、ポポ…」
「ミョンス、早く食べないと冷めるぞ!」
「ヒョン、ポポし、」
「た、食べ終わったら…、一緒にお風呂…入る?」
「速攻で食べます!!」
「…味わって食べて////」
「ヒョンっ!」
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