いんぴに本文3
□お茶目さん
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「ごほっ、ごほっ、」
「ソンギュヒョン?風邪ですか?」
なんか朝から肌寒いなぁ〜って思っていたら、咳まで出て来た。
とりあえずソンジョンが出してくれた薬を飲もうと思うけど…なんか腹に入れてから、飲んだ方がいいよなぁ…。
「ソンギュヒョン、風邪?これ…食べます?」
「ソンヨラ、これ梨?」
「はい。どーぞ。」
シャリシャリ、と音を立てて梨を食べる。
うーん…冷たくて美味しい…。
まぁ、風邪引いてて味もしないけど、冷たくて気持ちイイ。
「ソンヨラありがと、味わかんなけど冷たくて気持ちイイわ」
「本当ですか?よかったぁ〜ヒョンには早く良くなって欲しいから…」
「ソンヨル…」
「ヒョン、」
あと少しでソンヨルの唇がくっつきそうって所で、ソンヨルの背中からぎゃぁ!って声が聞こえた。
「な、なに」
「ぎゃぁー!なにコレ!!」
梨を手にぎゃぁぎゃぁ言ってるドンウに、梨だろって言えば「やば」とソンヨルから聞こえた。…??
「梨って!ソンギュヒョン、これ大根じゃん!」
「…は?ダイコン…?」
「あ!ソンギュヒョンいま味わかんないだっけ?だからでしょー?もー」
「……ソンヨル…」
「ビクっ!…は、はい」
リビングから逃げ出そうとしていたソンヨルを正座させて、そこから2時間ほどこれまでのイタズラも含めてのお説教がはじまった。
「ごほっ、…悪化した…」
「ソンギュヒョーン、ごめんなさい」
「寄るな」
「ごめんなさいってばぁ」
「……アイス、」
「え?」
「アイス…食べたい…」
「か、買ってくる!なに味?!」
「バニラ、と」
「と?他にも?言って言って」
「バニラと、…ソンヨルの…好きなの…」
「え、」
「い、っしょに…」
「すぐ買ってくるね!!寝ないで待っててね〜!」
「…単純バカ…////」
「…あんだけ、お説教したくせにラブラブっすねよぇ〜」