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□かわいいマンネ2
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かわいいマンネ2
会社の練習室で作曲してると、コンコンとノックされた。
もう夜中だったから、誰だろ?って振り向けばソンジェがドアの隙間から目だけを出していた。
「ぅぎゃぁ!び、びっくりさせるなよ!」
「…ヒョンシクヒョン、入ってもいいですか?」
もう入ってきてるけど、そう聞いてくるソンジェは可愛いなぁって思う。
オレの横にちょこんと腰掛けて、モジモジしてる。
「どうした?こんな時間に」
「ヒョンがまだいるって聞いたんで、」
「だから残ったの?」
コクン。と頬を染めて頷くソンジェがこれ、って差し出したのは、温かいミルクティー。
「ありがとう!」
クシャ、と頭を撫でれば、えへへって笑うソンジェがめちゃくちゃ可愛かった。
「あの、ヒョン…」
「ん〜?」
ソンジェが手を握ってきて、なんか顔が近いなぁって思ってたら、
「おーい!そろそろ帰るぞ!」
マネージャーヒョンがドアから、下に車回して来るから!と言って出ていった。
「よし!ソンジェ帰ろうか」
「はぁ…」
「??」
ため息つきながらコートを着ているソンジェを不思議に思いながら、一緒に練習室を出た。
「ボクって本当ついてない…」