びとび本文
□71.選ぶ(びすと)
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「ジュンヒョン!!そこに座れ!!!」
え、ココ、オレの家だよね?
いきなりみんなで押しかけたから、ビックリして何が何だかわかんないだけど…
「え、なに…」
「ジュンヒョン、まぁとりあえずソファーに座りな」
ヨソプに促されてソファーに座るけど、オレの家だからね??
「うわぁーいい部屋だなー」って勝手にお宅訪問してるギグァンとドンウン。
「あのね、決めて欲しいんだ」
ヒョンスンが隣に座って、そう言うけど。
何を????
「オレらの中で誰がいいか選べ!」
「は?」
誰か主語と述語で話してくれないか?
そう目線で問いかければ、マンネのドンウンが気付いたようで説明しだした。
「ボクらの中で誰が1番好きか決めて欲しいんだそうです」
「はぁ??」
「いやぁー昨日の練習後にさ、ジュンヒョンは誰が1番好きかって話になってさ」
なんでそんな話になんだよ!
「ジュンヒョニヒョン仕事で先に帰っちゃったから、そういえばって。ドゥジュニヒョンはヨソピヒョンが1番でしょ?じゃぁジュンヒョニヒョンは〜?って」
はぁぁぁ…と頭を抱えていると「さぁ!!」とギグァンが腕を広げている。
「…誰って…みんな、好きだけど…」
「そうゆう優等生な回答はいらねーんだ!」
そのテーブルお気に入りだから、足を上げるのはやめてくれドゥジュナ。
「さっさと選んでふたりの夜を過ごそう?」
「え、いや…」
「ヒョンスン!!さりげなく手握ってんじゃねー!!」
誰を選んでもギャァギャァ文句を言うのだろう…
はぁ…ため息は喧噪の中へ消えて、
静かな夜はまだまだらしい。
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