うぃなー
□顔に書いてあるけど?
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「テーヒョーナー」
部屋で寛いでたらノックもナシにスンユンヒョンが入って来て、ビビった。
「な、なに?!いきなり入って来ないでよ!」
「んー、可愛いテヒョンに逢いに来たんだ」
「なっ、可愛いとかっ!////」
このヒョンは可愛い、可愛い言って来てうるさい。オレの気持ちなんて知らずにそんな事言わないで欲しい。嬉しい後に胸がギューっと痛くなるんだ。
「テヒョナ?どうした?」
「なんでもない…ちょ、近い!」
スンユンヒョンを見ながら固まっていたら、心配してくれたのかオデコに触れてきた。
ちょ、本当に近い!
キス出来そうな距離に焦る。
「なに、いいじゃん」
肩を組んで来るのもやめて欲しい。
ドキドキしてるのがバレちゃいそう。
「いやなの!」
「いやなの?」
「う、い、いやだ!」
「本当に?」
いつもの余裕そうな顔はどこ行ったの?
眉毛下げて顔を覗き込んで来る。
思わず本当の事を言いそうになって、口をつぐむ。
「や、だから…離れてよ」
グイグイ胸を押すけど全然離れてくれそうにはない。っていうかもっと近づいて来た。
「なにオレの事キライになったの?」
「…は?な、にいって…」
「え?だってテヒョナ、オレの事好きでしょ?」
「は?」
「だって顔に書いてあるよ?」
オデコから鼻を通って唇に触れた手を本当は、「なに言ってんの」って払わなきゃいけないのに、ポカンとヒョンを見つめ返すしか出来ない。
「…テヒョナ、そんな無防備な顔してたらチューしちゃうぞ」
「は?」
「それともされたいの?」
頬にチュ、とされて固まっているボクの頭を撫でて「じゃぁね、またね」って出て行った。
「は?な、なんなの…////」
これって期待してもいいって事なの?
それともヒョンのタチの悪いイタズラ?
どっちにしろスンユンヒョンの顔を見るたびに、思い出しちゃって他のヒョンたちに心配された。
「テヒョナ?顔赤いけど風邪?大丈夫?」
「ジヌヒョンっ、な、なんでもないよ!大丈夫です!!////」
「クスクスクス」
お題提供元:「確かに恋だった」さま