えくそ本文2
□11.逃げる
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【11.逃げる】
はぁ、はぁ…もうやだ…
走って、走って、やっと着いた部屋に入ってカギをかけてチェーンもする。
ピロピロピロ〜♪
「ひっ!!」
おそるおそる携帯を見れば、スホヒョンだった。
「ス、スホヒョン?」
「ジョンイナ?…泣いてるの?」
「ス、ホヒョン、うっ、」
今行くから!って切れた携帯を胸に抱いて、スホヒョンが来るまで玄関にうずくまってた。
「ストーカー?!」
「うん…」
駆け付けてくれたスホヒョンに今日までの事を話した。話している間スホヒョンは、ずっと手を握っていてくれて安心した。
「安心して、オレが傍にいるから」
「ヒョン、…ありがとう…」
抱き締められて、恐怖しかなかった心がポカポカと温かくなっていった。
「ジョンイナの傍にずっといるよ。ずっとね」
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