えくそ本文2

□37.壊れる
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【37.壊れる】



「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」


宿舎に響く悲鳴に声の出処へ駆け付ければ、
見たこともないルハニヒョンがいた。


「ヒョ、ヒョン?どうしたんですか?」


こうゆう時に限って、今宿舎にはオレと冬眠中のタオしかいない。この悲鳴で起きないんだから多分まだ起きないだろうな。


「うぁぁぁぁん!!」

「ヒョン??」


ルハニヒョンに駆け寄って背中をさするけど、泣きじゃくって手がつけられない。

しばらく背中をさすってあげてると、少し落ち着いたのか嗚咽混じりに指さした。


「ん?なんですか?」

「あ、れ…うぅっ、」


普段泣かないルハニヒョンがこんなに泣くなんて、相当大事な物を壊したかしたんだろうな。

指さしたあたりをみるけど、それらしい物はなくて何も入ってないジップロックがあるだけ。


「ヒョン?」


立ち上がったルハニヒョンが持ち上げたのは、何も入ってないジップロックで、それを抱き締めてまた泣き出してしまった。


「ヒョ、ヒョン、大事な物がなくなったんですか?!」

「ううぅ、…ん、」

「なにが入ってたんですか?」


食べ物でも入っていたのかな?
でも、食べ物でこんなに泣くかな?高級品だったとか?


「シゥちゃんの、…が、ううっ、…」

「…シウミニヒョンの?」

「ううっ、…シゥちゃんの息がぁぁ!!!」







「…は?」


そこからは、ルハニヒョンがめちゃくちゃ早口でここに入っていたシゥちゃん印の空気がいかに貴重か2時間にわたって教えてくれた…。


「ふぁ〜よく寝た…あれ、ジョンイナ?どうしたの?なんかやつれてない?」

「タオ……オレ、シウミニヒョンが心配だ…」

「え?ジョンイナ?…ちょっと、…わわ!だ、誰か!ヒョン!ヒョン〜!!ジョンイナが白目向いた!!!」









「どうやって採ったかって?聞きたいの?」

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