えくそ本文2
□51.寄り添う
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【51.寄り添う】
台本片手にソファーで寝落ちしちゃってるギョンスヒョンの隣に、静かに起こさないように座る。
「んっ、…」
スルリと落ちた台本がギョンスヒョンの脚に当たって、起きる!!と思ったけど、身をよじっただけだった。
はぁ、…よかったぁ…
ヒョンの真っ白い肌に似合わないクマが、薄ら出来ていてオレの知らない所でもこんな風に台本読んだり、演技の練習してんだろうなと思うと何か役に立てる事ないかなぁ…って。
考えるけど、掃除とか分担してやっている事だし。ギョンスヒョンの担当をやる!と言えば多分「大丈夫だよ」って断られるだろうし。
仕事忙しいでしょ?なんて言ったら「そんな事ないよ」って頑張るに決まってるんだ。
「はぁ、…頑固者…」
「誰が?」
「へっ?!え、ギョンスヒョン起きて…」
「ふぁ、…今起きた」
よ、よかったぁ…ジッと見つめてるのなんてバレた日には、なんてからかわれるかわからない。
あぁ、どうしよう…ヒョンの役に立ちたいんだけど、なんて言えばいいのかな…
「ん〜…寒っ」
「(これだ!)ヒョン!ココア飲む?」
「ココア?ん〜…うん、飲む。ジョンイナ作ってくれるの?」
「うん!」
「ほんと?嬉しいなぁ」
「〜っ、作ってくるね!!」
よし!美味しいココア作ってあげるからね!!
「…うん、中々にしょっぱくて甘さが引き立ってるね」
「(ノД`)」