えくそ本文2

□寒いから
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「うぅ〜…」


朝からここは極寒か?!っていう位に宿舎は寒かった。
リビングに行けば、ほんやらと暖かい。


「うぅ〜…寒い…」


テレビを付ければお天気アナウンサーが「今日も寒い一日です」ってにこやかに言ってた。

ザッピングしていると、ソファーが片側に沈んでピトっと何かがくっついてきた。


「なに…ってジョンイナ?」

「さ、さむい…」


あんた、そりゃー寒いでしょ!?

靴下は履いてない。
この寒さにTシャツだし短パンだ。

慌てて着ていたパーカーをジョンイナに被せて、抱き締めて擦る。


「なんでこんな恰好してんのさ」

「部屋は暖かかったんだもん…」

「またエアコンつけっぱで寝てたの?」


あ、マズイって顔して「ごめんなさい」ってすり寄って来たのが、可愛かったからギョンスやスホヒョンには通報しないであげよう。


「…チャニョルヒョン、寒くない?」

「ジョンイナにくっついてるから大丈夫だよ」

「んふふ…あったかい」


本当はキッチンから包丁握りしめて見つめてくるギョンスとか、リビングのドアの隙間から見てるスホヒョンとか、の視線に凍りつきそうだけど。


「ボクも寒いです〜!!」

「オレも寒い〜!!!」


寒かった背中にベクとジョンイナの背中にセフンが抱き着いてきて、一気に身体も部屋も暖かくなった気がする。


「猿山のお猿さんみたい」

「ヒョンも〜!!」


呆れたように写メを撮ってキッチンに引っ込んだギョンスに、抱き着いて来ようとするスホヒョンを足蹴にするマンネたち。

ふふふ、外は寒いけど、ここは暖かいね。










「ほら、朝ごはん!取りに来て〜!」

「「はぁい」」

「ジョンイナは靴下履いて来なさい」

「…はぁい」

「ヒョンがおんぶして行ってあげようか?」

「チャニョル、甘やかさないの!」

「はぁい」



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