えくそ本文3
□マッサージしに来てるんだけど*
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あー…腰痛てぇぇぇー…
ダンスで痛めた腰が最近日常生活にも支障を来たすようになってきたから、ダンス仲間のレイヒョンにオススメされたマッサージ店に来ていた。
「はーい、お待たせしました。こんばんは!」
「こ、こんばんは…」
真っ白い診察台みたいな所に案内されて、待っていればやけにハイテンションな白衣を着た若い男が登場した。
偏見っていうか、オレのマッサージ師のイメージはヒゲもじゃなおじいさんをイメージしていたから、若くて爽やかな人が出てきてビックリ。
「担当するスホです。はじめてでしょう?気楽にしてね」
「あ、…はい」
ちょっと待ってねー。といってセッティングをはじめるスホさん。
こんな爽やかな好青年がいたら繁盛してるだろうなぁ。今はもう8時過ぎだし女の人いないけど、昼間とかすごいんだろうな。
「はい。じゃぁ靴脱いでここにうつ伏せになって」
「はい」
「あれ、靴下履いてないの?」
「う…あんまり好きじゃなくて…」
「家でもすぐ服とか脱いじゃう人?」
「…あんまり締め付けられるの好きじゃなくて…」
「ふふっ、オレも家に帰ればすぐスエットになっちゃうんだ」
カッコいいし、優しいし、気持ちいいし、レイヒョンいい所紹介してくれてありがとう!!
「んっ、…っ」
「…痛かった?」
頭を横に振って違うと言った。
うん。腰のマッサージでまさかお尻触られるとは思ってなかったから、ビックリして声出しちゃった。恥ずかしっ。
「ごめんね、くすぐったい?」
「んっ、…ちょっとだけ」
「でもココにツボがあるから…ガマンしてね」
そうか。腰の為だもんね。仕方が無い。
「…はい!どぉ?結構楽になった?」
起き上がれば、さっきまで庇って歩いていたのに全然痛くない!!
「よかった…ねぇ、ついでだし身体見るよ?」
「え、でもオレそんなにお金ないし…」
初回特典の範囲でやってくれる事になり、施術台に仰向けになった。
「んっ、…先生は、何年やってるんすか」
「先生ってほどじゃないよ…んー、2〜3年?」
「ふぅーんっ、」
「ジョンインくんは?レイの紹介だから、やっぱりダンス?」
「う、んっ」
「腰は大事にしないとねー」
「うっ、ぁっ!」
「…ごめん、ココくすぐったい?」
フルフル頭を振っておく。
でも、本当はめちゃくちゃくすぐったい!!
足の付け根って自分でも触らないしなー
「大丈夫で、す」
そう言った事をこの後後悔したというか、
これが馴れ初めというか。
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