えくそ5

□ににたんの嫉妬
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「ジョ、ジョンイナ…?」


ジュンミョニヒョンが声をかけてきたけど、クッションをボカスカ殴る。

バカ!アホ!セフンの浮気者!!


「ジョンイナ〜お菓子買ってきたけど、たべ」

「食べます!!!」


コンビニ行ってたらしいチャニョルヒョンが、袋の中からガサガサと出したお菓子を貪る。

モグモグモグ、んぐっ、ムシャムシャムシャ

あぁ!イライラするぅ!!


「なに、ジョンイナどうしたんすか」

「いや、なんかイライラしてるみたいでさ」

「…またセフン関係っすか」

「だろうね…」


ヒョンたちの会話なんて聞こえずに目の前の袋菓子をひとりで食べ終えた頃、玄関の音が聞こえて少し収まったイライラがまた浮上してきた。


「「ただいまぁ」」

「おー、お帰り。ベク…あれ、セフナも一緒だったの?」

「んふふ、デートしてきましたぁ」

「デートってなんだよ!おかげで余計に出費したわ!」

「えー、でもいい服買えたじゃないですかぁ」


袋をグシャリと握り潰して、次の袋菓子に手を伸ばした。


「あー、ボクも食べたいー」


伸ばしてくる手をパシリ、と叩いて胸元に引き寄せてムシャムシャ食べる。


「…なに、ジョンイナどうしたの」

「セフナに怒ってるみたい」

「え?またぁ?」

「まぁ、すぐ仲直りするでしょ」


何やらコソコソ話してるヒョンたちにも、ジッと見つめてくるセフナにもイライラする。
なんだよ!オレとデートする時間はないくせに他のヒョンたちとは行くのかよ!!


「ジョンイナ、お菓子ちょーだい」

「……」


無視してムシャムシャ、ムシャムシャ。
しばらくそのままでいると、後ろから抱き締められた。


「っ!…おい、離せよ」

「やーだー。」


その言い方にもイラっときて、セフナの腕を振り解いて後ろを向けば、チュと軽く当たった唇。


「ふふっ、お菓子のクズいっぱいついてるよ」

「…っ、…うるさい」

「ほら、取ってあげる」

「んっ、」


口の周りをペロリ、ペロリと舐められているのにさっきまで帰って来たら殴ってやろうと、謝るまで無視してやろうと思ってたのなんてどんどん小さくなる。


「…んっ、はい。キレイ」


バカじゃないの。って胸を押したけど、また抱き締められて赤い顔を見られたくなくてその胸に顔を擦り付けた。


「ねーににたんにお洋服買って来たんだけど」

「ににたん言うな…って服?」

「そー」


オレを抱き締めながら傍に置いていた袋の中から出されたのは、オレ好みの服で。
現金だって思われそうだけど、イライラなんてなくなった。


「あ、もう仲直りした」

「ジョンイナの嫉妬ってカワイイよね」

「オレらいるの完璧に忘れてるし」

「っていうかセフナって、ジョンイナ嫉妬させるの好きですよね」

「あいつドSなんだよ。知ってる?ワザとオレらとの写メSNSにアップしてジョンイナ嫉妬させんの最近の趣味なの」

「…健全な交際をするよう一度家族会議するか」







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「それ着て、今度デートしよ?」

「…うん////」

「んふふ(可愛い〜)」











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