えくそ5
□66.絆される
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「ジョンイナ、お風呂開いたよ入りな?」
お風呂の順番ジャンケンで最後になったジョンイナを呼びに部屋へ行けば、待ち疲れたのかベッドに突っ伏している。
「ジョンイナ」
「んー…」
「起きて。お風呂入りな?」
頭を撫でれば、猫みたいに頭を押し付けてくるのが可愛い。
あー、このまま寝かせてあげたいけど、明日の朝入るのも激戦だろうし今入った方が絶対いい。
「ジョンイナ」
少し強めに声をかければ、ようやく開いた目。
寝ていて起こされるのがキライなジョンイナに今日もまた睨まれるかなぁと覚悟したけど、向けられたのは全然違うモノだった。
「ジュンミョニ、ヒョ…」
なにこれ!!めちゃくちゃエロい!!
トロンとした目に半開きの口に縋るように繋いできた手にドキドキする。
「ジョ、ジョンイナ、お風呂入っておいで?」
「んー…ね、ヒョン」
「な、なぁに」
繋がっているボクの手にチュ、とキスして
「ににと寝よう?」
頭がパーンとなっていると、扉がバタン!と開いてギョンスが入ってきた。
「ジョンイナ!お風呂入りな!どうせ朝も起きれなくて入れないんだから!さぁ!入る!!」
「うぇーん…ジュンミョニヒョン」
「え、あ、」
「ヒョンに甘えないの!ほら!!」
「むー!」
ギョンスに背中を押されてジョンイナは渋々風呂へ行った。
「ジュンミョニヒョン!ヒョンもジョンイナに絆されないで!」
「は、はい」
プリプリ怒りながら出て行ったギョンスの背中を見ながら、オレはギョンスにひとつ言いたかった。
絆されたんじゃなくて、色仕掛けされたんです。
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