えくそ5
□ああゆう男が好きなの
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大体不機嫌なジョンイナちゃんが今日は、最恐に機嫌が悪い。
なんで?ってジョンイナの心のオンマ・ギョンスに聞いても「ボクもわからない」だってさぁ。
「ジョンイナーお菓子買って来たけどどう?」
新発売のお菓子を持って、隣に座ろうとしたけど睨まれたのでソッとテーブルに置いて下がった。
「ジョンイナ、プリン貰ったんだけどどう?」
「……」
「(おっ!これはいけるか?)」
プリンの器を見てるジョンイナにスプーンを渡しながら、これを作った人の事を紹介する。
「ほら、この前逢ったじゃん?シンオンマ!ついにプリンまで作ってくれてさぁ」
渡したスプーンは見るも無残にへし折られて(プラスチック)プリンもテーブルの上へ戻された。
「…ヒョンは、ああゆう人が好みなの」
「へ?」
へし折られたスプーンにあわあわしていると、ようやっとポツリと喋ったジョンイナの言っている意味がわからなくて、ポカンとしていればめちゃくちゃ怖い顔で睨まれた。
「ああゆう…ソンウさんみたいな…料理が出来るほうが、好みなんじゃないの…」
明後日の方向を向いてしまったけど、耳は赤いし指が恥ずかしそうに動いてるから、これは…
「えへ…ジョンイナ、嫉妬?」
「は、はぁ!!??なななにいってんの!?」
動揺しまくってタメ口になってるのは、取りあえず許してやろう。
クッションでバフバフと殴って来るけど、全然痛くないから。
顔真っ赤にして「違う」ってそりゃないでしょ?
隙をついて抱き込んでもバタバタ暴れるから頭にひとつ、おでこにひとつ、ほっぺにひとつキスをすれば恥ずかしそうに顔を胸に擦り付ける。
「嫉妬してくれるなんて嬉しいなぁ」
「…嫉妬じゃないもん」
「んふふ、…まぁ、ジョンイナが料理作ってくれたらそりゃ嬉しいけどさ」
「……」
「ジョンイナは無理しないでいいし。オレの傍にいてくれたら…それで、」
オレ、結構カッコいい事言ってる!!って、心の中で自画自賛していると、ムスッとしたジョンイナと目があった。
「んー??」
「…料理作る…」
「え?!だって、お前目玉焼きもろくに出来ないだろ」
「…頑張るもん…食べてくれる…?」
不安そうに見つめるジョンイナが不謹慎だけど、可愛くて可愛くて「もちろん!!!」という声が宿舎に響いてジュンミョニヒョンに怒られた。
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「……えーっと、これは?」
「卵焼き」
「……これは?」
「…カルボナーラ」
「……これ、は?」
「…大根のサラダ」
「……」
「…いいもん、…ににが食べるもん」
「(あ、にに呼び可愛いwじゃなくて!)」
「ギョンスヒョンに教わったのに…なんで…やっぱりセンスないのかな…ぐすっ」
「だぁ!!(可愛い!!)いただきます!!」
「ヨリヒョン…無理しないで…」
「…ん!!見た目はアレだけど、美味しいよ!!」
「え!??」
「大根もシャキシャキしてて美味しいし!」
「ほ、ほんとう…?」
「ヒョンはウソつかないだろ?今度はヒョンと一緒に料理作ろうな!」
「うん!!」
「殻入りの卵焼きに、」
「ガッチガチのカルボナーラに。」
「野菜スティックな大根サラダ…」
「チャニョル…ジョンイナを愛してるんだな!!ヒョンは嬉しいぞ!!」
「…まぁ、愛がなきゃ食べれませんよね」
「結局はラブラブって事っすか」
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