えくそ5

□風呂場にて*
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風呂で身体を洗い中。

ゴシゴシ、ゴシゴシ、

桶で湯船からお湯を汲んで身体にかける。
流しきれていないから、もう一度お湯を…と湯船に桶を入れた瞬間手から離れてしまった。

めんどいけど、立って桶を拾おうと手を伸ばした瞬間床が泡で滑りそのまま湯船にダイブした。


「ジョ、ジョンイナ?!!どうしたの!?」


突然の事にパニクって1mちょっとの湯船の中で溺れた。


「ちょ、大丈夫?!!」

「ゴホッゴホッ、ヒョ、ギョ、」

「水飲んじゃった?」


洋服を着たままのギョンスヒョンに背中を撫でられて、優しく頬にキスされてようやく落ち着いた。


「ゴホッ、…ビックリした…」

「ビックリしたのはこっちだよ…ふふ、それにしても変な声。風邪引いた時みたい」


まだ水残ってるんだね。って心配そうに見つめてくるギョンスヒョンにさっきとは違うドキドキが襲って来る。でも鼻痛い…

オレ裸だし、ギョンスヒョン服着てるし。オレとギョンスヒョンは、付き合ってまだ1週間だし。早くない?こうゆうのって。


「あ、あの、ギョンスヒョン」

「ん?」

「あの、オレもう大丈夫だから…ヒョン服ごめんなさい」

「そう?よかった」


ザブンと立ち上がったから、出て行くのかなって思ったのにその場で服を脱いで裸でまたザブンと湯船に入った。


「え、え?え、」

「ん?まさかボクにあのまま出て行けって言いたいの?風引かせたいの?」


声出なくなったらどうしてくれの?って言われれば黙るしかなかった。



…オレが出て行ったほうがいいのかな…
めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど…

チラっと正面のヒョンを見れば、いつから見ていたのかバッチリ目があって慌てて逸らしたけど狭い風呂場。

さまよった末に抱き抱えた自分のヒザを見つめる事にしたけど、めちゃくちゃ視線を感じる。

どの位そのままでいたのかな?
多分1〜2分だろうけど、オレには20〜30分に感じて逆上せてきた。
だからスーっと近寄ってきたギョンスヒョンの目がギラギラしてるのには気が付かなかった。


「ジョンイナ」

「ん、?」


ヒザから視線を上に上げれば近すぎるヒョンに、焦って下がろうとするけど後ろはもう壁で前はギョンスヒョンで…。


「ねぇ」

「なななななななに?!」


どもり過ぎだろと思ったけど、仕方ないよね!だって裸のギョンスヒョンに壁に追い込まれてるんだもん!所謂壁ドン?!
顔なんて見てられない!と下に向ければヒョンのはだかで…


「ねぇ、キスしたいんだけどいい?」

「キス!?うっ、あっ、…」


付き合ってるんだから、キスすればいいじゃん!っていうオレと。
まだ1週間だぞ!っていうオレがせめぎ合ってどうすればいいかギョンスヒョンを見れば、ギラっと光ったような気がして、でもそんなの考えてられないくらいなキスをされてどうでもよくなったけど、オレの意思は?!


「んっ、んんっ、んーっ、」


壁についていた手は腰と頭に回って、より深く深く入ってきてギョンスヒョンに食べられちゃうのかな?って本気で思った位。


「ぁっ、んっ、…ふぁっ、」


やっと唇が離れて足りなくなった酸素を吸い込むけど、湿気で上手く入らない。
ヒョンを見れば困ったような顔してる。どうしたの?


「そんな顔しないでよ」

「え?」


腰に回ってた手が脇に差し込まれてギョンスヒョンのヒザに乗せられた。


「ヒョ、ヒョン?」

「続きはまた今度にしようね」


チュウ、と吸いつかれて「ちゃんと温まってから上がってね」って言うと出て行ってしまった。





「…もう熱いくらいだよ…」






っていうか、続きするんだ…今度っていつなんだろ////

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