えくそ5

□76.嘯く(うそぶく)
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【76.嘯く(うそぶ-く)】





「タオのプリンがない」


風呂上りに楽しみにしていたわざわざこのボクが、並んで買ってきたプリン。

冷蔵庫を開けると入れた時と向きが変わっている箱。
まさか…と思いながらも箱の中を見れば、6個中1個がない。
6個あるんだからいいじゃないか。と言われそうだけど、食べたいんなら言えばいいし、6個もあるんだから1個位あげる。

でも、黙って食べられるとムカついてくる。
誰が食べたなんてわかってる。


だって、この部屋はボクとジョンイナの二人暮らしなんだから。


ボクと変わるように風呂に入ったジョンイナの元へ行って、冒頭の様に言えば目が泳いでる。


「ななに、いきなり」

「だーかーらー!タオのプリン食べたでしょ!」


食べてないし。
って、湯船に口元まで沈んでブクブクなんか言ってるジョンイナにイラッとした。


「わかった」


脱衣所に戻って、せっかく着た服を再び脱いで男ふたりじゃ狭い湯船に入ってジョンイナをヒザに持ち上げた。


「なに!ちょっと、」

「お仕置き。今さら言い訳しても許さないから」

「え、ちょ、やぁっ!あ、タオっ!」


首筋に噛みついて、ボディソープでおざなりに解してボロボロに泣いて謝るまでガンガンに突き上げてやった。


タオのプリンを勝手に食べるのもそうだし、ふたり暮らしなのに嘯いたジョンイナが悪いんだからね。









「だからって、…身体中痛い………」

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