こばなし(その他)
□スンホさんの意地悪のはじまり
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「楽しそうだね」
「へ?え、…?」
ベッドに寝転がって、今日えんぶれのスンホヒョンに教えて貰ったカカオで今日の事とかをトークしているといつの間に入って来てのか、ハギョニが背中に乗ってきた。
携帯を取られて、スンホヒョンとのトークをふ〜んと言いながら見てる。
別に変な会話してないから、いいんだけど気持ちがいいものじゃない。
「ちょ、重い…どいて」
素直にどいてくれる、と思ったのに仰向けにされて今度は、お腹に乗ってきて唇に噛み付かれた。
「んんっ!むっ、ん〜!!」
言葉通り噛み付くようなキスにすぐに息があがってしまって、身体を押し返したいけど全然力が入らない。
ピロリン♪
スンホヒョンに送ったカカオが返って来たんだろう。着信がなるとハギョニの動きが止まって携帯を手繰り寄せてオレに突き付けてきた。
「はぁっ、…な、に?」
「返事。返しなよ」
「は?」
早く返信しなよ。と携帯を握らされて、訳が分らないけど、確かに返信もしたいし。
ポチポチ、と開けばスホヒョンからの返信は面白くて、ふふっと笑えば携帯を取られて、ベッドの下に放り投げられた。
ガチャン、と可哀想な音が鳴らなかったのは、ずり落ちた布団の上に落ちたのだろう。
「おい!ハギョン、なんなの…んんっ!」
さっきとは違った優しいキスをしてきてシャツの裾からゆっくり侵入してきて、胸の突起をクリクリと摘まれる。
「んんっ、あっ、…んぁっ、」
条件反射で開いてしまった口の中に入ってくる舌に答えるようにオレなりに絡める。
「ふっ、」
たどたどしい舌使いのオレを笑ったハギョンの肩をパシパシ叩けば、もっと笑われてしまいには離れて腹をかかえて大爆笑し始めた。
なに、こいつ最低…
「ふは!やー!ゴメンって、そんなに睨まないでよ…」
「うるさい、…退いて」
「ゴメンてばー」
抱き締められてキスされれば、許してしまうオレは甘々なんだろう…はぁ、だから付け上がるんだろうな…
「もぅ、いいから早く退いて」
恥ずかしそうに鼻の頭をかくハギョンにハテナマークを浮かべていると「嫉妬したの!」と怒られながらキスされた。
「だって、レオがスホヒョンと仲良くなるんだもん。嫉妬するでしょ!」
「え?…ゴ、ゴメン…」
気迫負けで思わず謝れば、もぅ〜!と抱き着いてきてなにやら意味不明な話をコンコンとされた。
「レオは、可愛いんだから!あんまり笑わないで!」
「…いつも、もっと愛嬌出せとか言うクセに…」
「それとは話違うのー!仕事は百歩譲ってあげる!けど、それ以外はダメ」
「意味わかんない…」
「オレだけに笑ってればいーの!」
顔が真っ赤になっていくのが、わかって咄嗟に枕に顔を押し付けた。
ハギョンは、気付かなかったのか
「レオの微笑みなんてハンパないんだよ?!」とか言って肩を揺さぶってる。
「わかった、から…もう、やめて…」
寝る気でしょ!って勘違いしてくれているのは、ありがたいけどなんか手付きが怪しくなってきた。
「レオ、言ってもわかんないなら身体に覚えさすから!」
そう言って、シャツの中に侵入してきた手に見事に奔狼されて気を付けようと思った。(実行出来るかは、わからないけど…)
「…」
「スンホ?どーしたのー?」
「手出すなって」
「は?何に?」
「面倒くさいヤツは、お前だけで十分だ」
「え?なに?なんの話?」
「(でも、とりあえず今度会ったらイジメてやろw)」