こばなし(その他)

□26.拗ねる
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【26.拗ねる】




むぅ…

いつもひとりで静かに携帯イジってたり、
大人しくしているテグンが今日は、ずっとマンネにかまっている。

マンネと遊んでいるのは、見てるこっちも微笑ましくなるけどオレとしちゃ面白くない。


「ハギョナ?」


やっとこっちに来たかと思っても、
いつもは感情なんて出さないテグンがニコニコ笑ってこっち来るもんだから、ムカっとする。

うん、ニコニコしている事はいい事なんだけど。日々オレが言っている事だし…

でもそれがオレのお陰って事じゃないから、ムカつくわけで…


「ハギョン?どうしたの?」


反応しないオレの横に座って顔を覗き込んでくる。

くそ、…可愛い…


「ハギョンヒョン、ヒョギに嫉妬してるんですよぉ〜」

「え?」


ケンが余計なひと言を言ってキャキャと走って逃げてった。


「…ハギョナ?拗ねてるの?」

「っ!!悪い?!」


プイっとそっぽを向くオレは、相当子どもっぽいだろうな…


「…」


しばらく何か考えていたテグンの手がオレの手にソッと乗せられてギュ、と握ってきた。

スキンシップが苦手なテグンからのなんて、嬉しすぎてそっぽ向いていた顔もグリン!とテグンに向けられる。

何か言うわけでもなく、オレの手をフニフニと揉んでみたり、伸ばしてみたり、自分の手と合わせて遊んでるみたい。


「テ、テグン…?」

「なに?」

「や、べつに…」


そう、って言ってまたフニフニ遊びだすてテグン。

テグンなりにかまってくれてるのかな…。

しかも、心なしか楽しそうだし。


「テグナ〜!!!」


抱き着けば、ウザそうな顔してるけど
逃げないからそのまま抱き締め続けた。














「嫉妬って…バカ…////」

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