こばなし(その他)
□31.隠す
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【31.隠す】
風呂上がりにまっすぐ部屋に戻れば、
ベッドの上に見慣れない雑誌が。
近付いて持ち上げて固まった。
な!ラビか?!ヒョギか!!?
エロ本なんて誰が…っていうか、人のベッドに置いとくなよ!!
どうしよう…とエロ本片手に頭をワシャワシャ拭いていると、ノック音と共にテグンヒョンが入ってきた。
「ビナ、」
「(あわわ!!)な、なに?」
平静を装いつつ雑誌を枕の下に隠したオレ!!グッジョブ!!!後で犯人見つけてシメる!!
オレのベッドに座ってモジモジしてるテグンヒョン。
…これは、シたいんだな!
テグンヒョンは、恥ずかしがり屋だから自分からシたいとか言わない人だけど、
顔を赤くしてモジモジしている場合は大抵シたいって合図。
前に顔を赤くしてモジモジしてるから、いただきます!って押し倒したらぐったり気絶しちゃった。(風邪引いたから、明日のデート行けなくなったって言いにきたみたい)で、こってりハギョンヒョンに怒られた…
「テグンヒョン?どうしたの?」
普段すれば怒るだろうけど、今日は大丈夫だろうとキス。うん。やっぱり怒らない!
「ヒョン?」
「んっ、んっ…」
首に回った手に気を良くして、ベッドにゆっくり押し倒す。
「んっ、んぁっ、…びなぁ…」
今日のテグンヒョンは、いつものシたい時より積極的っぽい!!
めちゃくちゃ色っぽい顔して名前呼ぶなんて!
むしゃぶりつくように、ヒョンの首に顔を埋めてヒョンの艶やかな声に昂らせていたら、いきなり頭を何かで叩かれた。
「いっ!…たぁ…テグンヒョン?え?ちょ、たんま!たんまです!!」
無言で叩き続けるヒョンの腕を止めれば、
バサリとふたりの真ん中に落ちる雑誌…
さっきのエロ本…
「あの、ヒョン…これは…その、…ぶふぁ!」
説明しようとした途端に顔面にヒットする枕。
チカチカする目には部屋から出ていくテグンヒョン。
はぁ。とまだちょっとチカチカする目を擦って出て入ったリビングには、ハギョンヒョンに抱き着いてるテグンヒョン…と背中をさすってるケンヒョン…
あ、これ最悪だわ…
「ホンビナ?ちょっと話しあるんだけど」
〜次の日〜
ラビ「ちょ、違う!ホンビナ!オレじゃないって!!…ぎゃぁ!!!!」
ヒョギ「あぁ、あの本結構いい本だったのになぁ…」
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