いんぴに本文

□正直、嬉しい展開です
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ソンギュヒョンと付き合ってもうすぐ100日
なにかお祝いしなきゃと考えるけど、年上のヒョンにガッカリさせないような事を考えなきゃと思うと、余計に考えがまとまらない…



「はぁ〜どうしよう…」

「ソンヨラ?どうしたんだ?」

「あぁ〜ミョンス〜もうすぐ100日なんだよぉ〜」



それだけ言うとボクの言いたい事がわかったのか、「あぁ」とだけ言って、コーヒーをすする。



「ホテルとか予約してご飯とか、どう?」

「あ!いいかも!」

「ご飯食べたら、そのまま〜…って出来るしね」

「えっ…」

「え?……えっ?え、ヤってないの?!」



ガタリとイスから立ち上がって、ボクより動揺しているミョンスを落ち着かせてイスに座らせる。



「しーぃ!バカ!声が大きい!!」

「ごめっ…え、本当に?まだ?」

「…うん…キス、は、あるんだけど…」

「その様子ならキスもそんなにしてないんだろ」

「数えるくらい…、ヒョン恥ずかしがってあんまりしたがらなくて…」



がっくり、と落とした肩をミョンスが抱いてくれるのに癒されて身を任せていたら、スタッフさんから声がかかった



「すいませーん!スタンバイお願いします!」

「「はーい」」



そのまま肩をミョンスに抱かれたまま、一緒にイスから立ち上がって歩き出す。

ん?刺すような視線が…

ファンの子かな?周りをキョロキョロ見渡すけど、誰もこっちを見ていないから気のせいかな?






__________








収録が終わって宿舎に戻り、食事していた。

ボクの隣は、もちろんソンギュヒョン。
ソンギュヒョンが盛ってくれたおかずをパクパク食べると、ソンギュヒョンも嬉しそうに「もっと食べる?」って(首をかしげるオプション付き!)聞いてくれる。あぁ〜幸せだなぁ〜



「ソンヨラぁ〜それちょっと、ちょーだい」

「んー?これ?はい、あーん」



ミョンスの口にボクの小皿にしか乗っていなかったおかずを放り込む。

ミョンスの小皿に乗ってるおかずも食べたくなって、ボクもミョンスに「あーん」って言って、食べさせてもらった。そうしていると、隣のソンギュヒョンがガタリ、と立ち上がった。



「ヒョン?もういいの?まだ残ってるよ?」

「…うん、ドンウ食べていいから。ごちそうさま」



パタパタ、とリビングから出ていくソンギュヒョンに何か違和感を覚えてミョンスに聞いてみる。



「ソンギュヒョン、具合悪いのかな?さっきまで笑ってたのに…」

「…お前、…本当にバカなのな。はぁ〜ソンギュヒョンも大変だな」

「なんだよ、お前なんか知ってんのかよぉ」

「ヒョンの部屋に行ってみれば、わかるんじゃない?」



そう言われて、ご飯を食べて食器洗いは、ソンジョンにまかせて素直にソンギュヒョンの部屋に来た。

ノックをして「ソンヨルです」と、声をかけるけど返事はない。もう一度ノックをして、しばらく待ってからカチャリと扉を開けてみる。

部屋は、真っ暗でベッドの布団が盛り上がっていた。



「…ヒョン?寝ちゃいました?」



ベッド横に座って盛り上がった布団を撫でる。

…具合悪いから寝ちゃったのかな。そろり、と布団をめくってみると、ソンギュヒョンの後頭部が見えた。

顔が見えないから、具合が悪いのかわかんないなぁ…。ヒョンの頭を撫でていると、鼻をすする音が聞こえてきた。



「え、…ヒョン?起きてるの?」

「…」



ボクの問いかけには答えないけど、鼻がすする音は止まらないし、嗚咽に聞こえる声も聞こえてきた。



「え、え?ヒョン、泣いてるんですか?!」



布団をガバリと剥いで、ヒョンの肩を押して、こちらを向かせる。

こちらを向かせたヒョンは、目からポロポロと涙を流していた。



「ヒョン、どうしたんですか?どっか痛いんですか?やっぱり具合が悪いんですか?」

「うっ…ちが、」



とりあえず、ヒョンを起こして涙を拭ってあげると、ちょっと落ち着いたみたい。
ティッシュを取って鼻をかんで、すんすんと鼻を鳴らしているヒョンと向き合った。



「ヒョン…なんで泣いてたんですか?」

「ん…」

「…ボク、なんかしちゃいました?」



フルフル、頭を振って下を向いて動かなくなったヒョンをジッと見つめる。…話すまで待った方がいいのかな…?はぁ、ヒョンが初めて付き合った人だから、こうゆう時どうしたらいいかわかんないよ…



「ヒョンが、話したくなるまで、…傍にいてもいいですか?」

「…っ!」



ヒョンがまた泣いちゃいそうな顔をして顔をあげた。こうゆう顔をさせたいわけじゃ、ないんだけど…。



「ソ、ソンヨルは、…悪くないんだっ」

「ヒョン?」

「オレ、…オレが、」



ヒョンが辛い表情で話しだしてくれたのは、
ヒョンには悪いけど、嬉しい話だった。

ちょー簡単に説明させて頂ければ、
ヒョンは、ミョンスに嫉妬したみたい。
ミョンスに嫉妬って…ボクとミョンスがどうにかなるなんて、考えただけで鳥肌がたつ!!



「お、お前…オレには、ベタベタしないくせにミョンスとは、ベタベタ、ベタベタしてっ…」



辛い表情から、話していてどんどん恥ずかしくなってきたんだろう。ヒョンの顔は、真っ赤になっていた。



「さっきだって、…オレにあんな風に甘えた事なんてないくせに、ミョンスには甘えるしっ!」

「…」

「オレより、ミョンスといた方が、…楽しいんじゃないかって…」



せっかく泣き止んだのに、また涙目になってきたヒョンの涙をキスで取ると、首まで真っ赤になってしまった…ボクの顔も赤いだろうな…



「ヒョン、ボクが好きなのはソンギュヒョンだけです。…ゴメンなさい正直、嫉妬してくれたの嬉しいです。」

「バカ…///」

「ヒョンを不安にさせた事…反省してます…」



ちゅ、ちゅっと、恥ずかしがるソンギュヒョンの顔中にキスの雨を降らせる。



「お詫びしたいんですけど…」

「んっ、…お、わび?」

「100日記念、一緒に過ごして下さい。素敵な想い出2人で作りましょう」

「…おぼえてたのか…?」

「当たり前でしょう!…なにも決まっては、いないんですけど…スイマセン」



ガクッとうな垂れると、ソンギュヒョンがぎゅっと抱き着いてきた!抱き着いてきた!!(大切な事だから2回言ったよ!!)




「うれしい…うん、楽しみにしてる…」

「ヒョンっ…(どうしよう、可愛いっ!)」

「ソンヨル、…きょ、今日、一緒に寝てくれる?///」

「っ!は、はい!!!」




寝…寝るって、寝る…って/////

布団をめくって、ソンギュヒョンと並んで入ると、ボクの腕を自分の頭の後ろに持っていく(いわるゆ、腕枕!!)モゾモゾ動いて、良い位置が決まったのか、ボクにふわり、と微笑んで「おやすみ」って言うと、泣き疲れたのか、もう寝息をたててしまった。







ですよねぇー!!!!!


いや、でも今日、結構進展したしっ!!
ヒョン、デレ期到来したみたいだしっ!!!
100日記念…頑張らないと!!!
記念日にソンギュヒョンを…んふふっ////










ヒョン!100日といわず、1000日も2000日もいろんな記念日を二人で祝って行こうね!!







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