いんぴに本文
□つい、誘っているように見えたので。
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「…女豹…」
「は?なんだって?聞こえねぇ!…ちょ、そんな事より携帯!オレの携帯!!」
リビングに這いつくばって、携帯(今時スマホっていうんですよ)を探してるヒョンは、今、女豹のポーズ真っ最中。
「う〜ん、どこいった?…もう、誰だよコレ置いたの!片づけろよ!」
その、大量のマンガ本をそこに置いたのは、ヒョンです。お友達に借りてきたのか、今日はコレ読破する〜って言ってたじゃないですか。
「ソンジョン!イ・ソンジョン〜!!見てないでお前も手伝え!」
「ちゃんと、探したんですか?」
探してるしっ!ソファーの下を見ていたヒョンが、勢いをつけて身体を起こした瞬間、大量に積み上げられたマンガ本に肩が当たって、雪崩を起こした。
「…」
「…なんだよ、笑うなよ…」
「笑って、…ない、ですよ」
「肩が震えてんだろうがっ!」
その現場を目撃したボクを下から真っ赤な顔で睨んでくるヒョンに、キた。
いやぁ、女豹ポーズだけでも結構キてたのに羞恥からの赤面プラス涙目…もう、ダメでしょう。ボク若いから。
「はぁ〜、ソンジョナ〜手伝って…って、なに…?」
「ヒョン、片付けは後にしましょう?」
女豹のポーズ(←しつこい)で本を片づけてるソンギュヒョンの背中に被さって、大きくなった自身をヒョンのお尻に擦り付けると、肩がビクってなってボクを信じられないって顔で見つめてくる…可愛い。
「は…?な、なんで勃って…」
「ふふっ、ヒョンが可愛くて〜」
「い、意味が、わからなっ…ちょ、やめっ」
まだ騒いでなんか言ってるヒョンにキスをすれば、たちまち静かになって後は、ボクの思いのまま。邪魔な散らばった本を退けて、ヒョンをおいしくいただきました。
さっ!本は片付けたし、スマホは元々ボクの手の中にあるからヒョンに見つけましたよって言って渡せば許してくれるよね?
あとがき→
お題配布元「確かに恋だった」さま