いんぴに本文
□嫉妬
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メンバー達と仕事から帰って、順番に風呂に入って、自分の部屋へと戻ってきたら
同室のウヒョンがベッドに腰掛けてスマホをいじっていた。
「はぁ〜今日も疲れたなぁ〜」
「……」
「お前最後だから風呂入っちゃえよ〜?」
「……」
いつもならすぐ、わかったーとか言うのに
さっきからずっと無言のウヒョナを変に思ってチラっと見る
まだ、スマホいじってる…
あれ、今気付いたけど、なんか部屋の空気がピリピリして、る…?
えっ、…怒ってる?
いまだ、下を向きながらスマホをいじっているウヒョンを自分のベッドから頭を拭きながらチラッと見ながら考える
えっ、えっ…?なに?…オレなにした?
今日は、普通にメンバー全員とバラエティー番組に出演して、収録も順調にいってたし、
安定のリーダーいじりで、スゴく盛り上がって司会の人も満足そうに帰って行ったし…
今日の収録もリーダーいじりは、営業用ってわかっていても、ちょっと傷つく場面があったから、怒りたいのはこっちだけど…
考えても全然わからなくて、またチラッと見ると、バチっとウヒョンと目があってしまった
「っ!」
「……」
いつもなら目があったりしたら、
笑顔でヒョン!ヒョン!って近づいてくるのに
ジッと、目があったまま沈黙が続いて
風呂に入ったばかりなのに、変な汗が出てきてしまう
…え、ど、どうしよう…
気まずすぎて、目をそらしたら、
今までずっと喋らなかったウヒョンに呼ばれて思わず、肩が跳ねてしまった
「ヒョン」
「っ!…な、に…?」
「こっち来て」
何時もの雰囲気とは、全然違う感じで
そう言われて、目も見れないままにビクビクと
ベッド側まで行く距離は、数歩なのにひどく遠く感じた
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