いんぴに本文

□恋のはじまり2
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ソンギュヒョンが風邪で寝込んでる。

仕事に支障はないけど、結構辛いみたいで、

今は、ベッドから動けないでいた。




そんなヒョンを他のヒョンたちは、

看病と称して、今か今かと狙っていた。




まったく、病人を襲おうとするなんて…

サイテーなヒョンたち…

そんなヒョンを守りたくて、

率先してヒョンの世話をしていた







「ソンジョン〜…イ・ソンジョン〜…」


「はいはい、なんですか〜?」


「暑い〜っ!…どうにかして…」

「どうにかって…う〜ん…あっ!ちょっと待って下さいね」





ヒョンの無理な願いもマンネは叶えます





ソンギュヒョンの部屋から出て、キッチンへ

お目当ての物を手にしていると、
ミョンスヒョンがキッチンに入ってきた




「氷なんて持ってどおしたんだ?」

「ミョンスヒョン…ソンギュヒョンが暑い暑い言うから氷食べさせようかなって思って」






ガンガンとピックで、氷を細かく砕きながら
ソンギュヒョンの容態を説明する。


このヒョンも、
ソンギュヒョンを狙ってはいるけど、
他のヒョンたちと違って、病人を襲おうとは、
していないので、態度は自然と柔らかくなる。






「氷だけじゃ、味しない〜とか言い出すんじゃないか?」


「あっ…言うかも…」


「確か、ここら辺にかき氷用のシロップが…あっ!あった!」


「ヒョン!さすがぁ〜」




棚の奥をガサガサと漁って、イチゴシロップを探し当てたミョンスヒョンと、ハイタッチする


氷をガラスの器の半分くらい盛って、
イチゴシロップをかけて、味見してみる

うん、美味しい〜

これなら、ヒョンも喜ぶだろう
早く持っていってあげよう〜







お盆を持って、ソンギュヒョンの部屋の前まで
来ると、部屋の中から声が聞こえた





この声は、ウヒョニヒョン…?


このヒョンも、病人を襲おうとする
ヒョンの1人で、最も危険視しているヒョンだ



まさか、もう襲われていたり…っ!!!








ガチャリ、とドアを開けると見えたのは、
ソンギュヒョンのベットに座って、ソンギュヒョンに被さっているウヒョニヒョンだった






マジかっ?!って思っても、声を出さなかったボクを誉めて欲しかった。


すぅーはぁーと深呼吸して、(お取り込み中かもしれないけど)声をかける











「なにやってるんですか?」




そう声をかけるとウヒョニヒョンは、
さぞビックリしたのか、ベッドから飛び起きてしまいには、横のタンスに身体をぶつけて
痛そうに唸っていた

…ざまぁみろっ





「いったぁぁ…」


「なにやってたんですか?ウヒョニヒョン?」


「うっ…べ、別に…ヒョンが暑いっていうから…」



「……(絶対ウソだな)」






無言でジッと見られているのに居心地が悪くなったんだろうそそくさと、出て行った。
ソンギュヒョンを見ると結構パジャマの前がはだけてる・・・




「ヒョン…なんで、パジャマはだけてるの…?」


「ん〜?あぁ〜ウヒョンに暑いって言ったら、ならパジャマ脱げば?って」





脱がせてくれてたのっと赤い顔で言うヒョンにはぁっとため息をはいて今度は、パジャマのボタンをポチポチと、はめていく








「ソンジョン〜オレ暑いんだよぉ〜」


「だからって、ウヒョニヒョンの前でやっちゃダメです」


「ん〜…?なんで〜??」


「…はぁ〜…ヒョン今の自分わかってます?」


「???」





このヒョンは、いい加減に自分の魅力に気づいて欲しい。メンバーのみならず、他のアイドル達にもヒョンを狙っている奴らがいる。そんな奴らを何気なくけん制しているボクの身にもなって欲しい(付き合ってないですけど…)
ベッド脇に置いておいた氷を取り出す。





「なにそれ?」


「氷ですよ。砕いてシロップかけて来ました」



「わぁ〜ソンジョン!早くちょうだいっ」


「はいはい。ちょっと待って下さいね」





風邪を引いていて甘えたモードなソンギュヒョンが本当に可愛い。口を開けて待ってる姿なんて違うモノを入れたくなるくらい可愛い…





「あぁ〜冷たいぃ〜気持ちぃ〜」


「汗もかいて、…後で拭きましょうね」



おでこに張り付いた髪を撫で付けながら、微笑めばヒョンが突然泣き出してビックリする





「ソンジョン…」



「ヒョン?どうしたの?もういらない?」




「オレっ、…ソンジョナ…っ!」





風邪のせいもあって、言葉もうまく出てこないらしいソンギュヒョンをじっと待つ



「うっ…ひっく…」




「ヒョン、泣かないで?」






泣いてる姿なんて滅多に見れないから不謹慎だけどちょっと新鮮。…ギュッと抱きしめて、勢いでチュッとおでこに、まぶたに、鼻に、ほっぺにキスをするとちょっと落ち着いたみたいで、しゃくり上げながらも喋り出した。





「オ、レ…ヒョンなのに…ひっく…ゴメっ、ソンジョ、ありがとっ…」



「ふふっ、ヒョンどうしたの?風邪で涙腺弱くなっちゃった?」



「おまえっ…ヒョンが、せっかく…ひっく…」




「はいはい、わかってますよ。ヒョンのお世話は僕が勝手にやってるんだから気にしなくてもいいのに……本当に可愛いなぁヒョンは…」




本当に可愛い事を…こっちの気も知らないで…
グシグシと、泣くヒョンの頬を包みこんで、チュっと唇にキスをすると、涙はパタリと止まり小さい目を一生懸命開いて、口をパクパクしていた。…顔がもっと赤くなった??w




「なっ、なに…!?お前…ヒョ、ヒョンをからかうなよ?!!」



「からかってないですよ…ほら、氷食べて下さい、ヒョン」



「えっ…えっ?う、うん…」




自分でもいきなりソンギュヒョンにキスするとは、思ってもいなくてビックリしてる…ウヒョニヒョンの事言えないなぁ…

からかってるのかって聞かれて思わずからかってないって言っちゃったし…風邪の頭で一生懸命考えてるヒョン…ふふ、予定外だけどこれでボクとヒョンの関係も進むかな…?











「う〜…?」


「ふふふっ」














──風邪治ったら覚悟してね?ヒョン?──










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