いんぴに本文

□報われた恋心  *
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「うひょなぁ〜」

「あぁ、もぅヒョン飲み過ぎだよ」


ウヒョナとふたり久しぶりに飲みに来て、
楽しすぎて飲み過ぎたみたい

もう自分で歩けないし、頭はふわふわして
なんでもかんでも楽しい

あれだ、箸が転げても笑うくらい。


そんなオレを面倒くさがりもせず、世話してくれる優しい弟、ウヒョナ!!

店から外に出てタクシーを止めようとしてくれたらしいんだけど、ことごとくオレが邪魔したらしく捕まえられなくて、
しまいには、どしゃ降りの雨が降ってきて
近くのホテルに避難したみたい。


「ソンギュヒョン?大丈夫?お風呂沸いたよ」


入っておいで、って優しく肩を揺すられて
うんー!って元気に返事して入ろうと思って気づいたんだ


「ウヒョナは?」

「えっ?」

「ウヒョナは、入んないの?」

「オレは、ヒョンの後に…」

「風邪引いちゃうだろ」


やけに後でいい、後でいいっていうウヒョナにカチンと来て先輩命令として一緒に入る事になった


「ウヒョナ、早くない?身体ちゃんと洗った?」

「洗った、洗った」


ヒョンもちゃんと洗いなよって早々に湯船に入ったウヒョナ

なんで、背中向けてんだ?

オレも身体を洗って、頭も洗う
熱湯を浴びると酔いがちょっと覚めたみたい

オレも湯船に入ろうと立ち上がった瞬間
足がもつれて、湯船にダイブしてしまった

うぅ…鼻に水入ったみたい…い、痛いっ

プハァっと湯船から顔を出せば
目の前にウヒョンがいてビックリしたけど、
湯船にいて温まってるハズのウヒョンは顔面蒼白だった


「え、なに…だいじょ…」

「ヒョン!大丈夫?!どっかケガしてない?痛い所ない?!!」

「へっ?あ、…うん、鼻に水入ったくらい…」


なんか焦ったウヒョンに、
ココは?ココは痛くない?ってあちこち触られて、確かめられた


「痛くないよ〜」


安心させる為に笑ってそう言えば
はぁ〜っと、ため息を吐いて抱き締められた


「よかった…ソンギュヒョンになにかあったら、オレ…」

「ゴメンな?」


ウヒョンの背中に手を回してトントンと、
落ち着くように背中を叩いてあげようとして
気づいた…入浴中だしオレたち裸だったっ!


「あ、あの…ウヒョナ…」


ウヒョナから離れようとお腹に手をついたら、
その手を掴まれた


「え、あの…ウヒョナ?」


どうしたの?って言い切る前に目の前に
ウヒョナが迫ってきてキスされた


「ん…っ!なっ、…んんーっ、」


胸を押しても酔いのせいか全然力が入らなくて、頭をガッシリ掴まれて舌まで入ってきた

引っ込めても、すぐ追いかけてきて絡めとられるし、たまに甘噛みされれば女の子みたいな
高い声が出て恥ずかしくなる

やっと離れたと思った時には、完全に息があがっていて肩で息をしていた


「はっ、はぁはぁ……ん、んぁっ!」


離れたウヒョンの唇が今度は、
耳裏から鎖骨へと、どんどん降りていく


「ひゃぁっ!な、」

「ソンギュヒョン乳首弱いの?」


クスクス笑いながらウヒョナが摘まんでいるのは、オレの…で。

指でグリグリされたり、摘ままれたりされれば、身体がビリビリして声が出て、
恥ずかしくて涙まで出てきた


「ヒョン…?」

「うっ…ひっく…」

「え…あ、ゴ、ゴメンっ!オレっ…嫌だったよね!!」


本当にゴメン!!先に上がるね!って言って
ウヒョンは風呂場から出ていってしまった







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