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□07.想う
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【07.想う】




「え!?オニュヒョンが好きな人って、」

「もう!ジョンヒョン声大きい!!」


ジョンヒョンと来ている、最近通い詰めているカフェ。

毎日はそりゃぁムリだから、週1日は来るようにしていた。そのおかげでメニュー表の半分は攻略。


「オニュヒョンの好きな人って、あれでしょ?」

「あれっていうな」

「ブスって顔してる店長さん」

「…笑っている時もあるもん」


ボクの想い人は、このカフェの店長さん。

店長さんだから、席に案内してくれたり、注文を取りにきたりはしてくれないけど。

たまに!お客さんがまばらで、店員さんも休憩中なのかいない時は、店長さんが聞きに来たり、運んで来たりしてくれる。

会話らしい会話は、した事ないけど、名前はソンギュさん。(この前店員さんにソンギュヒョンって呼ばれてるの盗み聞いた)


「オニュヒョンってああいうの趣味なんだ」

「なにさ。お前に関係ないでしょ」

「あの、…お待たせしました」

「っ!!」


びっくりした!

だって、今話していたソンギュさんがカフェオレとアイスティー持って立っているから。


「あ、カフェオレはオレです〜」

「はい、こちらです」


ナイス、ジョンヒョン。
この時だけは、焦らずに話し出せるお前をヒョンは誇りに思ったよ。


「アイスティーです」

「どうも…」


あぁ…いつもなにか話そうと思うのに、話しかけれないっていう事をさっきジョンヒョンに聞こうと思ってた所だったから、何も考えてなかった。


「今日はアイスティーなんですね」

「え…?」

「メニュー一周する気なんですか?」

「え、あ、の」

「ふふ、頑張って下さいね」


ペコリと頭を下げて戻ってしまったソンギュさんの背中からジョンヒョンに視線を戻せば、バシバシと肩を叩かれる。

なに、イタイ!イタイ!!


「ヒョン!やったじゃん!覚えられてる!」

「え?あ、メニュー一周とか…」

「脈ありじゃん!!


何処をどう考えれば、脈ありなのかは、場所を移して後で詳しく聞くとしよう。

今は、話せた事に喜びたいと想う!!!











*******


「ソンギュ〜?…どうしたの耳真っ赤」

「な、なんでもない!!早く持ち場に戻れよ!(は、はじめて喋った!!)」


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