てんたぷ本文
□忘れさせて
1ページ/1ページ
雷は嫌いだ。
別にあんなに大きな音を出して主張しなくてもいいと思う。
しかも、ピカッと光って今から鳴るぞ!
って脅しもかけてくる。
嫌いだ。
雨は好きなのに…。
「あれ、ヒョンどうしたの?」
「なにが?」
「しかめっ面…」
窓の外が光り、どーん!!っと音が鳴ると
身体がビクつく。…それをチョンジに見られてしまった。
「ヒョン、…雷、怖いの…?」
「別に…怖くなんか、」
また会話の最中に、雷が光りどーん!!!と鳴る。…どんどん近づいてきてるんじゃ…
「肩、ビクってなってたけど?」
笑いながら肩を抱いてくるチョンジを押し返したけど、余計がっしり抱かれて身動きが出来ない。
「なに…苦しいんだけど」
「こうしてれば怖くない?」
「…だから、怖くなんか…っ!」
今日一番の大きな音…チョンジは、どっかに落ちたかな?とか言ってるけど、オレの心臓はそれどころじゃない。
おもわず、チョンジにキュッとしがみつけば、
顎をすくわれて、キスされた。
「ちょっと…今、そうゆう事する気ないから…」
「んふっ、ナニ想像したの?」
抵抗する手は捕まえられて、ヒョンのエッチって言いながら、キスは止まなくて。
チョンジの腕に抱かれてたのに、いつの間にか押し倒されてた。
「雷なんて気にならない事、しようっか」
「…ばか」
今も雷は、すごい音でなってビクついてしまってるけど、これで気にならなくてすむかも、と思ったらチョンジの首に腕をかけてた。
.