てんたぷ本文
□06.願う
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【06.願う】
「神さま〜助けて〜」
「おい、ニエルなにしてんだ」
「神さまにお願い事〜」
湯船に入ってきたチョンジヒョンがズンズンとこっちに近づいてくる。
マジで、助けて神さま!!
オレ、マジ今日疲れてるんだって!
なんで、部屋に露天風呂ついてんの?!
日本って部屋ひとつひとつに露天風呂付けちゃうの?!スゴイよ!普段ならね!!
「ちょ、あの…ヒョン、こっち来ないで」
「は?それが恋人にいうセリフ?」
だってヒョン、目がギラギラしてる!
ただでさえコンサートで興奮冷めやらぬ!って感じなのに。
「なぁ、オレすごくない?コンサート中シなかったじゃん」
「うん!それはすごい!普段のヒョンからしたらね!」
「終わったんだから、…いいじゃん」
スルリと腰に回ってきた手が怪しい手付きで、下に降りていく。
「やぁ、あの、オレ今日疲れて…ぁっ、」
「激しくしないから…な?」
そんな顔で覗き込まないで欲しい。
オレ、ヒョンのその顔に弱いんだから…
あぁ、神さま。
さっきのお願いは叶わないのわかったから、
明日腰が立たなくなっていないようにお願いしてもいいですか?
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