てんたぷ本文

□47.見つける
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【47.見つける】



「え…大学受験?」

「うん!チャンジョも一緒に受けるの」

「そうなの…」


リッキーにしばらく会えないって言われて、え?別れ話??って思ったら大学受験だかららしい。

大学ってどこ行くんだろ…
そうゆう話した事なかったな…オレだって一応大学生なのに…1回も相談なかったな…

っていうか、オレが大学受験の時はリッキーガンガン会いに来てなかった?!
やっぱり受験を期にオレから離れる気なのかな…


「…なぁ、大学ってどこ行くの」

「え?あれ?ボク言ってなかった??」


聞いてないし!今受験の事聞いたんだし!!
遠くだったらお別れ決定だな…


「ニエリヒョンと同じ所だよ」

「え、」


不安に握りしめていた手に重なったリッキーの手が不安を解すようにさすりながら、でも違う学科なんだよねぇと話す。


「一緒の学科じゃなくてゴメンね」

「べ、別にっ…!」


チュとキスされてオレが狼狽えてる間にも、
「本当はヒョンと同じ学科で同じ講義受けたかったんだけどぉ〜」とか「でもお昼一緒に食べれるね!」とかとか…。

オレが狼狽えてる間にリッキーの話はもう「サークル何に入ろうかな!」になっていた。


「もう、なんにでも入れよ…」


話についていけないオレは、ぐったり床に倒れこむ。上から覗くリッキーはとても楽しそう。


「ねぇ、ヒョンここから大学って何分?」

「はぁ?…15分…だけど?」


そっかぁ!って言ってなにやら取り出したノートに書き込んでる。


「ねぇ、ねぇ、家賃は?」

「…5万だけど、…」


ふんふん!ってまたノートに書き書き。


「なぁ…なんなの?」


なんでそんなに聞くの?今までそんな事聞いた事もなかったのに… ヤバイ…涙出てきた…


「え?ヒョンと同棲しようと思って」

「は?」


思わず起き上がってリッキーを見やると、ニコニコ笑いながらオレの目尻を拭った。


「泣くほど嬉しかった?」

「なっ、ちがっ…!」

「家賃は折半でさ」

「ちょ、まっ…んっ、」

「ちゃんとゴミ出しとか手伝うから」


ちょっと待っててば!
顔中にキスされながら、いきなりの話についていけない。


「ねぇ、一緒に住もう?」


ビックリして止まった涙が溢れてくるのを、リッキーは笑いながら拭ってくれる。


「この涙はOKって事?」

「うっ、…まだ受かってもいないくせに…」

「そこは応援してよー」


抱き着いてくるリッキーを抱き返せば、今度はちょっと深めのキス。


「んんっ、」

「…絶対合格するから」


珍しい真剣な顔のリッキーに、うんとだけ返して今度は自分から抱き着いた。














「ヒョ〜ン!合格したよ!」

「おめでと…って、ちょ、なにその荷物!!」

「引っ越しは、早い方がいいでしょ?」


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