てんたぷ本文

□56.憧れる
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【56.憧れる】



「はぁ…」

「なに、チャンジョため息なんてやめてよ」

「ニエルヒョンってなんであんなんなのに、歌は上手いんだろ」

「…結構失礼な事言ってるけど話聞いてあげるよ」

「だってさ、顔は魚だぜ?」

「マンボウね。似てるよね」

「歌も上手いし、ダンスもそこそこ上手いし」

「そつなくこなしちゃってるよね」

「歌って踊るって結構っていうか、めちゃくちゃ大変なのに歌い上げちゃってるし」

「パート多いのにすごいよね」

「はぁ…」

「あ、」

「あー、ニエルヒョンがうらやましい」

「オレがなんだって?」

「え、…げ!!!ニエルヒョン!い、いつから…」

「げ、ってなにさ。悪口でもリッキーとしてたの?」

「してない…です…多分…」

「多分ってなんだよぉ」

「ニエリヒョンはすごいなぁってチャンジョが言ってたんですよー」

「リ、リッキー!!」

「えぇ?そう??えへへ」

「すごいなぁ、すごいなぁって言ってましたよー」

「い、言ってたけど!そんなに言ってない!」

「なんだよぉー照れるじゃん…でもさ、オレよりチャンジョの方がすごくない?」

「え…?」

「だって、ダンスちょー上手いし!歌ってもいいし!ラップもいけるし!」

「え、え」

「チャンジョすごいなぁって。あんな風に踊りたいなぁって憧れてる」

「え、え、え」

「おーい、ニエリー!風呂入れー」

「はぁい。じゃぁなー」

「……チャンジョ?大丈夫?」

「なにが」

「顔真っ赤だけど」

「……くそう!魚のくせに!!////」

「はいはい。嬉しいねー」








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