歩美の恐怖の本棚

□第四段
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「はなして」
(ぼろんの話)

はわわわわわ〜(あくびなり)
眠い・・・・・。
そうしたら、最悪のタイミングで電話が鳴った。
ったく何なんだよ・・・・・。

電話の相手はりんりんだった。

ぼろん「りんりーん、どうしたんだよ、こんな時間に・・・・・。俺、めっちゃ眠いんだけど・・・・・。」

あれ、返事がない。しかも、りんりん、息を切らしていて、俺が挨拶しても返事がない。返事は

鈴「(はなして!!はなして!!)」

たったこれだけ。

「話して」??何を話せばいいのやらさっぱり分からん。

よくよく聞けば、電話の向こうから

帯人「もっと聞こえるように言ってやれよ、愛しの彼氏へ。」

と、帯人の笑い声が聞こえてくる。
さてはあいつら、俺を差し置いて飲んでるんだな、きっと。
飲み屋の騒音で俺の声が届いていないんだ。畜生。
「話して」って、電話越しにトークさせるつもりか。

乱入してやろうかとも考えたけど、急に電話も切れちまったし
眠気には抗えないので、やめた。



〜次の日〜

ぼろん「おは〜。」

そうしたら、

Angela「貴様はアホか!?

ぼろん「!!??何だよ!!いきなり怒鳴ることはないじゃんか。」

アンジーがあんまりにも俺に向かって怒鳴っていたので理由を聞いた。

そうしたら、まい姉さんが少し悲しそうな顔を浮かべた。

舞華「ぼろん様、昨日から鈴が引きこもってしまったのです・・・・・。」

その言葉を聞いて俺は昨日の自分の行動をひどく悔いた。

何であの時助けに行かなかったんだ・・・・俺・・・・・・!?

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