星座彼氏の休憩所
□俺様王子様には甘いキスを…って出来るわけねーだろ!?
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すーすー。
生徒会室の会長席で笑みを浮かべながら眠っている一樹会長。仕事中だったのか眼鏡をかけたままだ。
「一樹さん、綺麗な寝顔だな…。寝てるなら本音言ってもいいよね…。」
私は一樹会長の目の前に立ち、顔を近づけた。
「かっこいい…。ねぇ、一樹さん、私、あまり、一樹さんに貰ってばかり、いるんですよね。だから、今度は私があげてもいいですか?」
私は一樹会長の唇に軽くキスするつもりで顔を近づけた。でも…。
「きゃっ!」
軽いキスどころか、いわゆるディープキスってヤツになってしまった。
「んんっ…。ん…。」
おまけに舌まで絡ませた。やっと解放してもらえたときは、息が絶え絶えになってしまった。
「マリア、どうした?」
「い、いつから起きてたんですか!?」
すると、一樹会長はニヤリと笑うと私の顔に近づいた。
「『一樹さん、綺麗な寝顔だな…。寝てるなら本音言ってもいいよね…。』ってところから。」
「寝たフリ!?」
「まさか、マリアから貰うとは思わなかったな〜!」
「確信犯め!」
「ははは、でも…。ありがとう。マリア。愛してる。」
やっぱり確信犯だ。一樹会長は…。
fin