愛らぶ男主

□愛らぶ男主・短編#5
1ページ/5ページ

【simple word(ア,イ,シ,テ,ル)】
優衣は少年のように髪を短くしていた。

しかし、うなじのやわらかな稜線はまさしく少女のものだ。

拓海は優衣の線をたどった。

初々しい頬に口づけ
優衣を眺めると
優衣は、朝ぼらけがごとく、
淡く甘く染まり
恥じらった。

「優衣…」

「拓海さん…」

下を向いた優衣のあごをとらえ
拓海はくちびるを優しく吸った。

「ん…」

優衣の、ふわりとした小さな舌に
拓海は絡め
初めてのことに怯えた優衣は
わずかに抵抗をする。
いやいやと身をよじるが
拓海は優衣を甘く包み込み
優衣は溶けるように
いつしか拓海のくちづけを受け入れてしまっていた。

力が抜け、拓海の首に細い腕を巻きつけ
必死になる優衣を
拓海は、花を愛でるように見つめ
そのまぶたにも、くちづけを施した。

「…ぁ…」

優衣の小さな吐息がつぼみのようなくちびるから
あえかに漏れ
拓海は髪を撫でながら
頭を抱きすくめた。

「…優衣…寝台に運ぶが、いいのか」

「…」

逡巡する優衣の膝をやすやすとさらい
抱き上げた。

「ん…」

優衣のくちびるは
情熱的な拓海にふさがれる。

「優衣…」

「ん…」

合間合間に名を呼ばれ
優衣は返そうとするが
言葉にならない。
ついばみを夢中で受け入れるのみだ。

「あ…」

とうとう、寝台に運ばれ、
降ろされた。

カーテンもない窓から月の光が降り注ぐ。

優衣は無抵抗にも
両腕を折り曲げ
拓海に胸を開かれた。

「…」

ふくらみは白く
その先端は瑞々しくやわらかい。

きゅんっとなっている、そこに
拓海は人差し指の腹をのせた。

「…ぁ………っ」

優衣は小さく弄(いら)う。

しかし、さきっぽだけに優しくふれる拓海のまなざしは
そんな優衣を見つめ
ゆっくりと、指を蠢かせる。

「…あ…拓海…さ…ん」

くにっ、とされ
ぴいーんっと、優衣のつま先が伸びた。

拓海は人差し指と親指で
優衣の敏感な場所を優しく優しく攻めていた。

優衣は小さな声を何度もあげ
耐えられなくなり、哀願した。

「……だめ……ぇ……」

かわいい声だった。

拓海は優衣のふくらみに手をのばし包み込むと
今度は口にふくんだ。

「あっ…ああん……っ」

優衣の声が甘くあがる。

拓海は優衣の頭と肩を背中からさらいあげ
上向きにすると本格的に吸い上げ
シャツをよりはだけさせる。

「ん…っ!」

優衣の指は必死になる。
やがて拓海にしがみつく。

拓海は、
よくできたね、というように優衣を撫であげ

うつぶせにされた。

ズボンをおろされると
優衣は小さく悲鳴をあげる。

愛らしい尻には
まだ
鞭のあとが残っていた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ