04/14の日記

13:54
あくちゃん、トイレに否定される
---------------
歯医者さんに行ってきた。

基本的に歯医者さんはハイテクです。

トイレはセンサーで動いていた。

あくちゃんがトイレに入ったらトイレの蓋が開いた。

開いた。

閉まった。

あくちゃんは途方にくれた。

私、入りたいんだけど……

「……」

トイレは私を無視した。

「あのう……」

なおもトイレが私を無視するので、私はトイレの蓋を手で開けようとした。

が。

「……」

トイレは頑固だった。

あくちゃんとトイレの無言の争いは続いた。

無理やり開けて座ろうとすると、なおも閉じようとするトイレ。

このままでは蓋の上に、ちぃ、しちゃうじゃないか!

あくちゃんは蓋を押さえつけ、トイレで用を足した。

大変に悪いことをしている気分です。

トイレからしてみたら「こいつには絶対ションベンさせたくない!」という主義主張があるわけです。

私もトイレとはじっくり話し合いを重ねたかった。

だが、私も漏れると困るわけです。

話し合いは平行に終わり、私は自分の感情と生理的都合を押し切ってしまった。

そんな罪悪感の中、立ち上がる。

すると!

トイレは速攻で水を流し、さっくりと便器の蓋を閉めた。

「……」

どんだけだよ!

どんだけ拒絶しているんだよ!

あなた、トイレでしょ!

トイレの仕事ってなに?!トイレになることよね!

「……」

ああああああーと思ってトイレから出たらドアのすぐ前に人がいた。

超目の前。
トイレ開けたらすぐにいた。

わたくしの死闘をまちがいなく、薄い扉一枚の向こうからうかがい知っていたであろう男性である。

もうサイテー。やだわー。ないわー。

待って?!この人、トイレの彼氏とかかもしれない。

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ