黒子受け
□大好き A
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※大好き @の続きです。
家に帰る間、何故か黄瀬くんは無言だった。いつも賑やかな人が黙るとこうも違うものなのかと、少し感心した。いつもこのぐらい静かだったなら嬉しいのに・・・なんてことを考えていたらいつの間にか家に着いていた用で
「黒子っち?家、ついたっスよ?通りすぎちゃう。」
と注意されてしまった。現に数歩は通りすぎてしまっている。
「ごめんなさい。少し考え事をしていました。」
家に入って僕の部屋に行っているよう促した。黄瀬くんはどこか落ち着かない様子で、ソワソワしながら
「じゃぁ、先に上がらせてもらうっスね。」
と言って階段を上っていった。
と、黄瀬くんが2階に上がったところで僕の緊張も少し解れた。
内心は怖くてしょうがない状態になっている。だってどんな話をされるかわからない。もしかしたら黄瀬くんは僕の気持ちに気付いていて、気持ち悪いからもう近寄らないでとかそういう類いのものかもしれないと思ったら、震えが止まらない。
ただ2階でずっと黄瀬くんを待たせるのも悪いから、とっとと準備して覚悟をして僕も上に上がらなければ・・・
僕だって男だ。しっかりしなきゃ。
やっぱり怖いけれど・・・。