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□気付け、え?煩い?
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「毎回毎回煩ェんだよ!



何の用だ!?」



「散歩の時間なんだけど」



「知るか!



散歩したいなら屯所の庭でも走ってろ!」



「ぇえ〜!



俺、土方と一緒に散歩したいのに」



リードを持った銀時が飼い主である土方に催促するが、



彼は書類を見たまま銀時の方を見ない。



どうにかこちらを向かせようと、



銀時は土方の背中に乗っかるのであった。








「痛ェェェ!!」



「え?あ、ごめん」



銀時からすれば軽く乗っかった程度だったが、



彼の爪は軽くどころでは済まなかった。



ぐっさりと土方が着ている隊服の上着に刺さり、



そこを突き抜けて地肌まで到達していた。



よく爪を見ると先端が赤い。



間違いなく、血である。






「何なんだよ!



俺は近藤さんから頼まれた書類で忙しいってのに何で邪魔するんだ!?」



「ゴリラの書類なんていつでもいいじゃんか」



「近藤さんはゴリラじゃねェ!!」










「・・・もういい。



1人で散歩行ってくる」



「勝手にしろ」



リードを畳に叩きつけ、銀時は部屋を出て行った。



土方はと言うと、何も気にせずに仕事を続けるのだった。




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