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□気付け、え?煩い?
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―――縁側
「何だよ、土方の馬鹿!」
銀時は足をぶらぶらとさせて尻尾をばたばたとせわしなく動かしていた。
誰が見ても怒っているようにしか見えない。
「銀時、こんなところで何してるんだ?」
苛立っているところに声をかけたのは、まさに原因の人。
近藤であった。
「・・・元はと言えばお前の所為だよな」
「は?」
「お前の所為で土方が構ってくれねぇんだし」
「トシがどうかしたのか?」
話を掴めない近藤に、
銀時は長い爪を向けて威嚇しながら言い放った。
「土方は俺のものなんだよ!
ゴリラは邪魔するな!!」
「え?トラにまでゴリラ扱いされてんの、俺・・・」
言いたいことが伝わったのかはまるで分からないが、
とりあえず近藤がショックを受けている姿に満足した銀時はまた土方の部屋へ足を進めた。
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