高杉誕生日祭
□9、呼吸停止、3秒前
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9、呼吸停止、3秒前
授業が終わった次、昼休み。
俺が教室を出ると、彩鈴がすぐに追いかけてきた。
仮に怒られると分かっていてここまで普通に後ろを追っかけてこれるものなのか・・・?
俺なら絶対に逃げるけどな。
「雅」
「・・・」
いつもみたいに返事はしてこない。
多少なりとも反省をしているようだ。
後ろを振り向くと、彼女は俯いて歩いていた。
絶対、前見てないな。
そう思って立ち止まると、
やはり足音は止まらずぶつかってきた。
頭突きみたいで軽く痛い・・・。
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