storyA

□瞳に映る銀の色
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「土方くん、これ実習で作ったの。



良かったら食べて!」



クラスの女子から渡された実習のクッキー。



正直言って、俺は甘いものが嫌いだ。



でも、アイツは食べるから。



「サンキュ・・・」



とりあえず貰っておく。



きっとアイツも貰ってるだろうけど、あればあるだけ食べるから。



俺は貰った菓子を持って屋上に行った。



しかし、女子は自分で作るくせに食べねぇなんて。



誰が味の保証してくれんだよ・・・・・。



まぁ作り方通り作ってるなら大丈夫か。










「銀時」



「ん?どうしたの?」



屋上にある、更に一段高いところに奴はいた。



寝ていたらしい。



「女子が調理実習で作ったお菓子、食うか?」



「マジで??食べる!」



ひょいっと渡してやると、片っ端から開けて食べ始めた。



・・・カッコいい。



少々大丈夫なのかと思うのだが、実は土方、この流れから分かると思うが銀時が好きである。



恋は盲目とはまさにこの事だと言いたい。







「女子は調理実習あって良いよな〜」



「男子もあるだろ」



「だって、女子はお菓子作りだけど男子は料理だし」



「まぁな」



「よし。次体育だし行こうか」



銀時は全部お菓子を食って、体育があるから一緒に教室まで戻った。



他の授業は寝ているくせに、体育とか副科目の時は起きている。



そして、俺は体育をしている銀時からは特に目が離せない。




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