storyB
□時の遣い魔
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「また寝てんのかよ・・・・・」
銀八の古典を受けるのが面倒だと感じた俺は、屋上でサボろうとここに来た。
わけだが、またしてもこの先客。
と言うか、住み着いてんじゃねぇかと思う。
「おい高杉」
「・・・・・」
どうやら完全に眠っているらしい。
俺は額を抱えるように手を置いてため息をついた。
昔からこういう・・・・・何と言うか・・・・・。
訳の分からない飄々とした奴だ。
「・・・・・寝よ」
寝ている奴の隣で独り言を呟いても悲しいだけだ。
そう悟って、俺は高杉の隣に寝転がって眠りに落ちた。
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