短編
□変わったもの
3ページ/8ページ
決定事項というのもあり、逆らえなかったヒナタは出張という形で流魂街に来ていた。
「はぁ…何でこんなとこに…」
ヒナタは乱菊から聞いた家に向かう。
「…ここか」
霊力を頼りに一件の家に着くと中から一人の少年が出てくる。
「…また死神かよ…今度は何の用だよ」
少年はぶっきらぼうに言う。
「話せば長くなるんだけど…死神になる気はない?…死神になれば「断る」…早っ!?」
少年の返答にヒナタは驚く。
「…でもそのままだったらいろいろ危険が伴うんだよ?」
「…お前らには関係ねぇことだろ」
少年はつれない。
「…でも…」
「うるせぇ!着いてくんな!」
怒った少年は走って森の中に入っていく。
「…乱菊…どこがかわいい子だよ…生意気すぎでしょ」
ヒナタはため息をついて少年を追いかけたのだった。