短編

□変わったもの
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決定事項というのもあり、逆らえなかったヒナタは出張という形で流魂街に来ていた。



「はぁ…何でこんなとこに…」



ヒナタは乱菊から聞いた家に向かう。



「…ここか」



霊力を頼りに一件の家に着くと中から一人の少年が出てくる。



「…また死神かよ…今度は何の用だよ」



少年はぶっきらぼうに言う。



「話せば長くなるんだけど…死神になる気はない?…死神になれば「断る」…早っ!?」



少年の返答にヒナタは驚く。



「…でもそのままだったらいろいろ危険が伴うんだよ?」



「…お前らには関係ねぇことだろ」



少年はつれない。



「…でも…」



「うるせぇ!着いてくんな!」



怒った少年は走って森の中に入っていく。



「…乱菊…どこがかわいい子だよ…生意気すぎでしょ」



ヒナタはため息をついて少年を追いかけたのだった。
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