銀魂長編
□一輪の花
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(…喉乾いたし…コンビニ行こう)
フラフラと歩いていると一件のコンビニが目に入る。
椿は中に入りジュースを買おうとする。
「ジャンプは俺のもんだ!」
「うるせぇ!お前は赤丸ジャンプでも読んでろ!」
聞き覚えのある声がすると大の男が一冊のジャンプを奪い合っていた。
(…さっさとこの店を出て行こう)
椿は2人に気づかれないようにサッと会計を済ませると他人のふりをして店を出た。
(なんでこんなに平和なんだろ…何か楽しいことないかな?)
公園のベンチに座ると椿は買ってきたジュースを飲む。
(…あんなのあったっけ?)
ふと公園を見渡すといかにも手作り感満載の扉があった。
近づいてみると『パラレルワールド 入口』と書かれていた。
「…変なの」
試しに椿はその扉を開けてみるが変わりはない。
潜ってみても変わりはない。
「…そんな訳ないか」
つまらないと思いつつ椿はまた歩き始めた。
これから驚くことが起こるとも知らずに…