短編U
□ワールドイズマイン
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亜依流は頑張るが、三蔵がそれに応じるはずもなく…
「三蔵!お姫様の言うこと聞きなさい!」
何をどうしたのか、亜依流は自分をお姫様設定にして三蔵につっかかる。
「………」
しかし、王子様は無愛想に新聞を読み続ける。
「…三蔵!髪型変えたんだけどどう?」
亜依流は髪をフワッと軽くパーマをかけて三蔵の所に行くが…
「………」
三蔵は無視。
「…靴新しいのを買って見たんだけどどう?」
続いて、新調した靴を三蔵に見せるが…
「…フンッ」
一度も見ることなく鼻で笑う。
「三蔵!反応してよ!」
全く取り合ってくれない三蔵の服をつかんで揺さぶるが…
「………」
「三蔵!…三蔵三蔵三蔵三…」
スパーン
「うるせぇ!」
「…痛い」
どんなにしても無口で無愛想な王子様は我関せずという感じです。
(…どんなことしても返事が無視、鼻で笑う、ハリセンの3つしかない…まだ銃が出てこないだけマシか?)
そんなことを思いながら亜依流は再び三蔵に無謀な戦いを挑むのだった。