短編Ⅱ
□ワールドイズマイン
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「うーん…王子様と言えば…」
（…白い馬に乗って迎えに来る…）
亜依流の頭の中では白い馬に乗って爽やかな笑みを浮かべて亜依流の所にやってくる三蔵が描かれる。
「三蔵！白い馬に乗って迎えに来て！」
（（（馬なんてどこにもいないから（いないですよ）！）））
成り行きをみていた３人は心の中で突っ込む。
すると、三蔵は新聞から目を離して指を指す。
「あいつで十分だろーが…それに何で俺がお前を迎えに行かねーといけねーんだ」
指を指す方向には白馬ではなく白竜がいた。
「白竜じゃなくて馬なの！」
「そんなものいるか！」
スパーン
本日二度目のハリセン…
「三蔵のバカー！…ショートケーキかプリン食べたい」
亜依流はムスッとしながら言うが…
「………」
無言で手渡される三仏神のカード…
「…もういいです」
（…三蔵が無愛想なことは分かってるけどさぁ…）
戦いに敗れた亜依流はため息をつきながら自分の部屋に戻る。